IAEA事務局長が、イランでの軍事目的の核計画の存在を否定
(last modified Mon, 21 Nov 2022 07:58:12 GMT )
11月 21, 2022 16:58 Asia/Tokyo
  • IAEA国際原子力機関のグロッシ事務局長
    IAEA国際原子力機関のグロッシ事務局長

IAEA国際原子力機関のグロッシ事務局長が、イランにおける軍事目的の核計画の存在という主張を否定しました。

イルナー通信が21日月曜、報じたところによりますと、グロッシ氏は米CBSニュースのインタビューで、「当機関は、イランの軍事的核計画の存在に関する情報は一切得ていない」とし、「イランを一つの核保有国として認める時期はまだ来ていないと思う」と語りました。

 グロッシ氏のこの表明の一方で、保障措置関連問題を巡りイランに対して疑惑を投げかけ、最大限の圧力行使政策を続けるためのヨーロッパ3カ国(英独仏)とアメリカが提出した対イラン決議案が17日木曜、IAEA定例理事会で可決されました。

 

中国とロシアが反対票を投じたこの決議では、イラン国内3ヶ所で核物資が検出されたという根拠のない主張が繰り返され、IAEAとのイランの協力が求められています。

 

イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相は、今回のこの決議をIAEAの政治的利用、かつ非建設的なものだとし、「イランとして、これに対し相応の措置をとる」と語りました。

 

イルナー通信によりますと、キャンアーニー報道官は20日日曜、「対イラン決議採択という英独仏および米国の最近の行動に対応して、イラン原子力庁では最初の段階として、複数の措置が取り扱い事項に据えられている。それらの措置は21日月曜、シャヒード・アフマディ・ローシャン濃縮施設(中部ナタンズ) とアリーモハンマディ施設 (テヘラン南方フォルド) にて実行に移された」と述べています。

 


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