イラン外務省報道官、「圧迫や脅迫の下での協議には応じない」
(last modified Mon, 05 Dec 2022 10:51:46 GMT )
12月 05, 2022 19:51 Asia/Tokyo

キャンアーニー・イラン外務省報道官が「わが国は、圧迫や脅迫の下での協議に応じて譲歩することはない。論理的な合意には応じる意向であり、核協議でイランが取る立場は完全に明白である」と語りました。

キャンアーニー報道官は5日月曜の定例記者会見で、イランに対するアメリカの矛盾した姿勢に関して、「アメリカの優先事項は協議ではなく、ほかの問題に焦点を置いている」と述べています。

また、「核合意参加国の西側メンバーや米国政府は、行動と発言で見せる立場に矛盾がある。中でもアメリカは、イランが核合意上の経済的利益を受けることを妨害しながら、複雑な国際問題を解決するための多国主義的アプローチにも疑問を呈し、混乱をさらけ出している」としました。

そして、「イランは核合意内の約束事を守り、自らの義務を果たしてきた。核合意に不当に違反した側はアメリカ政府であり、さらにヨーロッパの核合意署名国も義務を履行せず、アメリカの一方的で違法な核合意離脱による影響を補償できなかった」と語っています。

さらに、「わが国は、これまでどおり協議のプロセスを遵守している」と述べました。

続けて、「イランからイエメンへの海路にあたるオマーン湾で、50トン以上の弾薬とロケット燃料を積んだ漁船を拿捕した」とする米海軍第5艦隊の主張をめぐる国際通信イランプレスの記者からの質問に対し、「根拠のない主張の繰り返しは、政治的利益のためでしかない」としています。

最後に、「アメリカのこの行動が、イエメンで最も凶悪な行動を引き起こす原因になった。イエメンに対するイランの政策は和平と安定である。また、他国の干渉なしにイエメンの命運を決定できるのはイエメン人だけである」と結びました。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram     Twitter     urmediem