イラン大統領、「学生の日は、敵を知り、敵と闘う日である」
12月 07, 2022 18:45 Asia/Tokyo
イランのライースィー大統領は、7日水曜の学生の日にあたって、「敵と闘い、学生らが責任感を持つ象徴の日である」としました。
イラン暦アーザル月16日に当たる12月7日は、イランで学生の日と定められています。
1953年12月7日、イランの大学生らが当時のニクソン米副大統領のイラン訪問にあわせ、米によるイランへの内政干渉に抗議し、テヘラン大学前でデモを行いました。これに対し当時の王政軍がデモ参加者を襲撃し、これにより学生3人が殉教、ほか数百人が負傷しました。
イルナー通信によりますと、ライースィー・イラン大統領は、7日、テヘラン大学で開催された学生の日の式典において、「この日は、大学生らにとって思考、成長、大学の現状を認識する象徴である」と語りました。
また、大学はシンクタンクや相談のための場所であるとし、「大学生らは、国の諸問題の解決のため、政府を支援すべきだ」と述べました。
さらに、「抗議に耳を傾けるべきであり、我々は常に大学生の言葉を聞く決意である」とし、「抗議は暴動とは違う。抗議は状況の改善に、暴動は破壊につながる」と語りました。
ライースィー大統領は、「アメリカは、破壊を追求し、ひとつの強力なイランではなく、破壊されたイランを求めている」とし、「アメリカは、イランが第2のシリアやアフガニスタンとなることを望んでいるものの、誤算した。イランの学識ある人々は、そのようにはさせない」と強調しました。