イラン外務省報道官、「侵略者はわが国の断固とした報復で後悔」
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イラン外務省のキャンアーニー報道官
イラン外務省のキャンアーニー報道官が、「我が国の侵略者に対する報復は断固とした、彼らを後悔させるようなものだ」と述べました。
アメリカのブリンケン国務長官は、30日月曜の記者会見で、自国の違法な核合意離脱には触れずに、妄想混じりの発言を行い、「イランの核兵器獲得を阻止するためのあらゆる選択肢が机上にある」と述べました。
イルナー通信によりますと、キャンアーニー報道官は同日、ブリンケン国務長官や米国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官の行う脅迫的発言に反応して、「米政府は、イランに対する脅迫的な発言から生じる法的・国際的責任を認識し、このような挑発的な発言の政治的結果について考えるべきである」と述べました。
続けて、「イランは繰り返し、自国の核活動が平和的なものであると強調している。IAEA国際原子力機関の複数の報告でも、この点は幾度も確認されている。核兵器獲得はイランの国家安全保障の基本原則に入っていない」と説明しました。
その上で、「これと同時に我が国は、核分野における学問的・技術的進歩を止めず、国が開発のために必要とするだけ、NPT核兵器不拡散条約の加盟国として認められた権利を追求し続ける」としました。
一方、「米政府は、イランが自国の領土および利益へのあらゆる侵略や侵害を容認せず、侵略者に対して後悔させるような断固とした報復を行うことを、十分に認識している」と指摘しました。
また、アメリカがイラン国民支援という笑止千万な主張をしていることについて、「米国は偽善的行為をやめるべきである。イラン国民の政治的理性を過小評価すべきではない」と述べました。
その上で、「イランの人々は、最近の騒動の中で米政府やその同盟者である一部欧州諸国が、様々な方法で可能な限りイランでの騒動を煽り立てて拡大させる試みで、イラン国民の安全を自分たちの邪な欲望や反イラン的目的の犠牲にした様を、改めて目の当たりにした。しかしこれまでと同様に、彼らの放った矢は石に当たり跳ね返り、理性的なイラン国民からの拒絶が突きつけられた」としました。
そして、「米政府とそれに同調する欧州諸国は、イラン国内の問題について嘘を続けることからは、何の結果も得られないだろう。他方で我が国は、彼らの反イラン的行為を書き止め、それを追及の対象とする」と強調しました。