イラン外相、「協議の場を離れない」
アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相が「わが国は協議と外交という道をしっかり歩んでおり、我々が国益を維持した上で協議妥結への努力を継続していく」と語りました。
対イラン制裁解除交渉はオーストリア・ウィーンでの数ヶ月にわたる協議は、核合意に違反したアメリカがイランの論理的な要求および、信頼できる恒久的な合意の成立の要件を受諾すれば最終妥結に至る、という段階に達しています。
ウィーンでの交渉の経緯から、米ホワイトハウスが内部問題とシオニスト政権イスラエルからの圧力のために核合意復帰を決定できておらず、この観点から、責任転換という戦術やイランに対して偽の期限設定に訴えてきていることが判明しています。
交渉に参加している国のほとんどは、より迅速な協議の妥結を望んでいますが、最終合意に達するには、残りのいくつかの重要な問題に関する米国の政治的決定を待つ状態となっています。
イルナー通信によりますと、アミールアブドッラーヒヤーン外相は7日火曜、テヘランで開催された会合において、「わが国は外交と交渉の道をしっかりと歩んでおり、交渉のテーブルから離れることはない」と強調するとともに、「我々は、アメリカと西側の関係国に対し、譲れない一線や国益を守り、同時に、すべての関係国がその遵守を示す合意に達することが、イランの重大な議題であることを明確に伝えてある」と語りました。
そして、「政治的独立の道において、我々は東にも西にも寄らないという政策を維持しているが、同時に、東側と西側との外交関係を追跡し、愛しい偉大なるイラン国民にとっての利益が存在するあらゆる場所にいる」と述べました。
さらに、「我々はパレスチナ問題と抵抗から引き下がらず、ウクライナ、アフガニスタン、イエメン、パレスチナの避難民の女性と子供たちは我々の共通の苦痛である。また、我々は戦争に反対であり、ウクライナでの戦争のいずれの交戦国の側にもつかない」としています。
最後に、「我々は、すべての地域の問題が効果のない戦争により解決されるのではなく、対話、交渉、合意によって解決されると信じている」とし、「地域と世界が平和と安全、進歩発展に満ち溢れたものとなるよう希望する」と結びました。