イラン外相;「オマーンは、イラン核問題に関して真剣なイニシアチブを提示」
オマーン首都マスカットを訪問したアミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相が「オマーンはイラン核問題に関して、協議の再開に寄与する真剣なイニシアチブを持っている」としました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相は、オマーン外相の招聘により25日火曜、マスカット入りしました。
同外相は、オマーン国営通信のインタビューにおいて、対イラン制裁解除に向け肯定的な役割を果たしたオマーンの国王や政府に謝辞を述べると共に、「これに関するオマーンの役割は効果のある建設的なものだった」としました。
また、バドル・ビン・ハマド・アル・ブサイディ・オマーン外相との会談に触れ、「この会談において、両国の協力を拡大させる事柄、特にパレスチナ、イエメンでの和平、スーダン情勢を含む地域・国際問題について協議がなされた」と語りました。
制裁解除交渉の最終ラウンドは昨年8月にオーストリア・ウィーンで開催されましたが、それ以来これらの交渉は中断されています。アナリストは、バイデン米現政権が過去数か月にわたって核合意復帰に二の足を踏んでいる理由として、シオニスト政権イスラエルからの圧力、議会との意見の不一致、米国内の問題などのいくつかの要因を挙げています。西側諸国は、過去数か月間においてメディア・プロパガンダ戦争の開始により、国益を主張するイランの抵抗を打破しようとしてきました。
イランは、制裁解除交渉における主要な要求事項として、制裁解除の検証確認、核合意の存続に関する保証の取得、IAEA原子力機関の保障措置の主張停止を提示してきました。そして、いくつかの制限の見返りとしイラン国民の可視的な経済的利益を伴う双方間協定への復帰のみが合理的であると考え、それを受諾すると強調しました。
イランは、自国の核開発計画はあくまでも平和目的しかなく、核兵器製造の意図や計画はないと繰り返し表明しています。また、イランはNPT核兵器不拡散条約の加盟国であり、IAEA査察官は定期的にイランの核施設を視察し、他のいずれの国よりもイランを多く訪れています。