イラン大統領の南米訪問中に、35の協力文書が調印
ライースィー・イラン大統領が、今回の南米3か国訪問の終了にあたり、ベネズエラ、ニカラグア、キューバと35の合意文書に調印したことを明らかにしました。
イランは、イランイスラム革命が勝利した1979年よりこれまで、アメリカを筆頭とする帝国主義・覇権主義への闘争において長い経歴を持つニカラグア、キューバ、ベネズエラ、ボリビアなどの一部南米諸国と、友好な関係を築いてきました。
近年、イランと南米諸国の関係は拡大発展しており、政治、経済、通商、工業、エネルギー、医学といった分野で特に発展しつつあります。
ライースィー大統領は今月12日より、二国間および国際的協力の拡大を目的とし、代表団を率いてベネズエラ、ニカラグア、キューバを訪問していました。
イルナー通信によりますと、ライースィー大統領は16日金曜、テヘランに戻った際、今回の南米訪問の成果について説明し、「南米地は、長年覇権主義体制に対抗してきた。またこの地域は、数十年にわたり不公正な現在の世界体制と戦ってきた経歴を有しており、独立や正義の希求という共通した側面を持っている」と語っています。
そして、「(1979年にイランで起きた)イスラム革命の基本は、独立や公正さへの希求および、国民の意見への注目だった」とし、「イラン第13期政権で対外政策の基本とされているのは、世界のすべての国との関係樹立におけるバランスである」と述べました。
また、「第13期イラン現政権がアジアや西側諸国、南米諸国およびすべての国々に向ける視線は、バランスの取れた同一の視線である」と強調し、「今回の南米訪問では、ベネズエラ、ニカラグア、キューバとの間にエネルギー、鉱工業、原発といった領域を含む様々な分野で、35の合意および合意書が調印された」と結んでいます。