7月 11, 2023 18:20 Asia/Tokyo

イラン・イスラム革命防衛隊の海上部隊が、ペルシャ湾で米軍の護衛を受けた100万リットルの密輸燃料を運んでいたタンカーを拿捕しました。

イスラム革命防衛隊海上部隊のジーラーヒー第二管区司令官は10日月曜、イラン南西部ブーシェフルで記者団に対し、「100万リットル超の密輸燃料を運んでいた外国船が、革命防衛隊によりペルシャ湾の国境で拿捕された」と述べました。

続けて、この船舶が米軍に護衛されていたとしながら、「当海上部隊員により、ペルシャ湾で米国が行っていた違法かつ本分にもとる行為は失敗し、彼らは恥をかくこととなった」としました。

ジーラーヒー司令官はこの出来事の詳細について、「今月6日、ペルシャ湾でイラン産ガスオイルの組織的密輸を行っていた『NADA2』という名称の船舶1隻を、第二管区所属の隊員が調査していた際、米軍が法に基づくこの措置を阻止しようと、本分にもとる危険な行為に出た」と説明しました。

そして、「隊員は調査および拿捕を行う際、この違法行為を行う船の船長が地域にいる米軍司令部と逃走について話し合っていることに気付いた。録音された会話では、米軍司令部関係者が船長に対し、『米軍が助けに来るまでは船のエンジンを停止させていろ』と命じていた」と明らかにしました。

ペルシャ湾などを責任地域とする米海軍第5艦隊の報道官は、「イラン・イスラム革命防衛隊により6日、ペルシャ湾を航行していた商船が公海で拿捕された」と発表し、密輸燃料を運ぶタンカーの拿捕は認めましたが、米海軍の行う違法な本分にもとる行為には触れませんでした。

アメリカはペルシャ湾で、燃料密輸を行うタンカーや違法行為をはたらく船舶を軍を使って支援し、戦闘機を飛ばしたり巡視船を派遣するなどして、このような船舶の逃走に手を貸してきました。しかしアメリカのこのような違法行為に対しては、イスラム革命防衛隊海上部隊が常に、毅然かつ慎重で的確な対処で立ちはだかっています。

 


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