イラン外務省が、ロシア大使を召喚
(last modified Wed, 12 Jul 2023 09:28:30 GMT )
7月 12, 2023 18:28 Asia/Tokyo
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イラン外務省が、同国駐在のロシア大使を呼び出しました。

デドフ駐テヘラン・ロシア大使

 

GCCペルシャ湾岸協力会議の各加盟国とロシアの外相による第6回戦略協議の最終声明に、ペルシャ湾のイラン領3島の問題が盛り込まれたことを受け、デドフ駐テヘラン・ロシア大使が12日水曜、イラン外務省に呼び出され、この声明の内容に対するイラン側の抗議が伝えられました。 

エナーヤティ・イラン外務省ペルシャ湾総局長は、デドフ大使との会談で、ブームーサー島、大トンブ島、小トンブ島の3島が永遠にイランに属することを強調し、この問題に関するロシアの立場を修正するよう求めています。

一方、デドフ大使も、イラン領土保全への尊重を強調し、今回のイラン側からの抗議を可及的速やかにロシア政府に伝えると述べました。

ペルシャ湾岸協力会議加盟国及びロシアの外相らによる第6回戦略協議の最終声明においては、ペルシャ湾のイラン領3島問題の平和的解決に向けた、国際法と国連憲章に基づく二国間協議や国際法廷を通じてのアラブ首長国連邦の努力への支持が表明されています。

これに先立ち、イラン外務省のキャンアーニー報道官は、イラン領3島に関するペルシャ湾岸協力会議とロシアの共同声明を拒否していました。

また、「大トンブ、小トンブ、ブームーサーの3島は永遠にイランに属しており、このような声明を出すことはイランと近隣諸国との友好関係に反する」と表明しています。

加えて、「我が国は善隣外交と相互尊重という政策の継続を強調するとともに、地域の発展と安定は地域諸国の集団での責任であると考えている」としていました。

 


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