視点
イラン国内でのイスラエル系列の最大のテロ組織メンバー逮捕
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イラン情報省
イラン情報省が、国内の複数の州でシオニスト政権イスラエル最大のテロネットワークのメンバーを逮捕したと発表しました。
テロリズムは、1979年のイスラム革命の勝利以来、イランが直面している深刻な脅威の 1 つです。 1980年代に反イラン組織MKOモナーフェギンによって実行された無差別テロ暗殺、さらにはイランの核科学者に対するイスラエル国家テロにより実行された暗殺、特にイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊の故ソレイマーニー司令官らの暗殺は、イランに対するテロ行為の事例の一つです。実に過去44年間で、政府関係者、科学者、一般市民を含む1万7000人以上のイラン人が暗殺されました。
重要な点は、反イランテロ組織がこれまでにわたりアメリカをはじめとする西側諸国により、今なお支援されているということです。この明らかな証拠例として、テロ組織モナーフェギンの会合に米国および一部の欧州諸国の現役あるいは元当局者が出席していることが指摘できます。対イランテロ支援のもう1つの兆候として、アメリカだけでなくヨーロッパ諸国にもテロリストや分離主義勢力のメンバーが存在していることが挙げられます。 これまでに、アメリカと一部の西側諸国がイランに対してテロ組織を使用したことに関するいくつかの証拠文書が公表されており、これらの文書の一部はイランによっても公開されています。
これに関連して、イラン情報省は、テヘラン、南東部ケルマーン、中部イスファハーン、南西部コフギルーイェ・ブーイェルアフマドの各州、西部コルでスターン、北部マーザンダラーンの各州で多数の妨害行為を実行しようとしていたテロネットワークの因子がこれらの州の治安部隊によって特定され、逮捕された、と発表しました。さらに、このネットワークの因子らはデンマークとオランダにあるテロ拠点を通じてイスラエル政権の諜報機関とつながり、同政権から資金面や装備面での支援を受けていたと記されています。これらのテロリストから、高い破壊力と遠隔操作機能を備えた爆弾43発が発見され、ソレイマーニー司令官の墓や一部の集会場や送電線鉄塔、ガススタンドでの爆発を目論んでいた、とされています。
また、イランイスラム革命防衛隊諜報機関と北部ギーラーン州情報総局は共同声明で、ギーラーン州でスパイ行為を行っているバハーイー教政党の中枢メンバーが逮捕されたことを発表し、逮捕された容疑者は直接・間接的に「ベイト・アル・アドル」として知られるシオニストセンターにつながりを持ち、彼らはギーラーン州の背教バハーイ教組織の復活という戦略的任務を担っていたことを明らかにしました。。
これらの発表は、反イラン・テロリストが国外とつながりがあることを示しています。
イスラエル政権がイランに対してテロ手段を用いている理由は、主にこの政権に対する抵抗グループの抑止力の増大に関係しています。イラン情報省の発表にあるように、テロ集団とその西側およびシオニスト支持者は、特にこの1年間、大規模な破壊活動の段階に入ろうとしていました。もっとも、こうしたテロ組織やその支援者の思惑はイラン諜報機関の警戒により未遂に終わっています。しかし、これらのテロ組織の動きが今後数カ月間に増加することは、決して想定外ではないといえるでしょう。