イランの対中国石油輸出が3倍に増加
7月 30, 2023 18:37 Asia/Tokyo
米データ分析会社のクプラー(Kpler)は、過去3年間に中国に対するイランの石油輸出量が3倍に増加した、と発表しました。
ファールス通信によりますと、クプラー社は報告の中で、「過去3年間でイランの対中国石油輸出量は3倍に増加し、2021年の日量58万5000バレルから2022年の日量76万6000バレルを経て、現在日量およそ100万バレルに達している」としました。
また、「イラン体制による中国との交流という戦略、二国による25ヵ年包括的協定の締結、イラン第13期政権の誕生といった要素が、その関係強化に働き、中国への原油輸出の増加にもプラスの影響を与えたと見られる」としています。
IEA国際エネルギー機関も先日、「2023年の世界エネルギー投資報告書」の中で、イランが日量100万バレルの石油を中国に輸出していることを確認すると共に、「厳しい金融面での制限があるにも拘らず、イランは2022年に、自国の産油量を約14万バレル増の日量平均250万バレルの水準にまでさせることに成功した」としています。
アメリカとその一部の同盟国が2012年より、イランの平和的核活動を口実に同国の石油産業に一連の制裁を行使したため、同国の石油産業はこの10年間、もっとも厳しい制裁下にあります。