8月23日はイランの「医師の日」
8月 23, 2023 19:33 Asia/Tokyo
今年の西暦8月23日は、イランで著名な医学者イブン・スィーナーの生誕日(イラン暦シャフリーヴァル1日)にちなんで「医師の日」に制定されています。
「ブー・アリースィーナー」や「アヴィケンナ」とも呼ばれるイブン・スィーナーは、イランで最も有名な医学者かつ哲学者の一人であり、彼の記した最も有名な医学書である『医学典範』は、中世以降のラテン世界では、『カノン』という書名で医学校の教科書としても使われていました。
イブン・スィーナーは、西暦1037年(イスラム暦428年) に 57歳で亡くなりました。
イラン西部ハマダーンにあるイブン・スィーナー廟は、同市の観光名所の一つとなっており、この歴史ある街に来る多くの観光客はまずこの廟を訪れ、イランにおける中世医学の成果に思いを馳せます。
イブン・スィーナー廟の塔は、イラン北東部ゴレスターン州にある世界遺産のゴンバデ・カーブースからインスピレーションを得て建てられたもので、その12本の柱は、イブン・スィーナーが功績を残した12の学問分野を象徴しているということです。