イラン外務省報道官、「コーカサス情勢を注視」
(last modified Mon, 11 Sep 2023 11:46:03 GMT )
9月 11, 2023 20:46 Asia/Tokyo
  • キャンアーニー・イラン外務省報道官
    キャンアーニー・イラン外務省報道官

キャンアーニー・イラン外務省報道官が、「我々はコーカサス情勢を真剣に注視している」と語りました。

キャンアーニー報道官は11日月曜、定例記者会見で「イランは北の隣国との国境地帯における安全には敏感に反応する。我々は、イラン側の国境の安全を確約しながら、コーカサス地域の動向を真剣に注視し続けている」と述べました。

また、「我々はアゼルバイジャン共和国及びアルメニアの両国当局と連絡を取り合っている。アルメニア当局は、アゼルバイジャンの行動により新たに軍事衝突が起こる可能性について懸念を表明したが、アゼルバイジャン当局は軍事攻撃の意図はないとのメッセージをイランに送ってきた。最近行われている(軍関連の)移動・移送は、冬季に山岳地帯での移動がますます困難になることを見越した、通常の軍事措置である」としました。

イラン・アメリカ間の合意に基づいて行われた両国間での受刑者交換に関しては、「我々は、近く交換が行われると楽観視している」と述べました。

そして、「我が国の外貨資産の凍結に関しては、見てきたように、相互理解が成り手続きが進められている。我々は(イラン資産の)移転・送金が数日以内に行われ、わが国が完全にアクセスできるようになるものと期待している」と語りました。

一方、IAEA国際原子力機関理事会会合について、「本日11日月曜のIAEA理事会では、イランの核活動の問題が、核合意の実施および残された問題と保障措置条項の解決という、2つの軸で提起される予定である」としています。

最後にイラン外務省報道官は「我が国とIAEAとの協力は従来通り継続されている。我々は、IAEAの今回の会議が完全に専門に徹して開催されることを望む。また、IAEA事務局長が政治的圧力から離れて専門的職務を遂行し、他国に対する圧力行使の手段として利用されることのないよう望む」と強調しました。

 


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