イラン国防軍需相が、米軍による石油略奪に反応
9月 16, 2023 19:26 Asia/Tokyo
イランのアーシュティヤーニー国防軍需相は、米軍がイランの石油タンカーを略奪し、運搬していた石油の積み荷を降ろさせたことについて「米軍の行為は窃盗であり、決して容認できるものではない」と述べました。
米司法省は今月8日、1年7カ月前にイランの石油タンカー1隻を拿捕していたことを認めました。
米紙ニューヨーク・タイムズは最近、「いずれの米企業も、拿捕したタンカーからの石油積み下ろしを担おうとしなかったことから、米政府が議会からの圧力を受けて、イランが中国に石油を密輸しようとしていたという口実でこれを略奪した」と報じました。
アーシュティヤーニー国防軍需相はイスナー通信の取材に対し、「アメリカがこうした行為をやめ、これ以上自らを巻き込むことのないよう期待する」とし、「イランは、アメリカの船舶のペルシャ湾通過を阻止する上で戦略的かつ極めて重要な位置にある」と述べました。
その上で、「エネルギー輸送ルートはペルシャ湾岸地域を通り、イランもそのルートを完全に熟知・把握している。それゆえ、アメリカのタンカーをイランが拿捕する可能性はある」としました。
また、イラン外務省のキャンアーニー報道官も、アメリカの今回の行動を「非建設的」とし、米国利益代表部のあるテヘランのスイス大使館に厳重に抗議したと明かしました。
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