イラン国連大使、「弾道ミサイル・宇宙空間向け発射装置関連活動を継続」
イランのイールヴァーニー国連大使が、同国の宇宙計画に対する先進国のあらゆる政治的なアプローチに関して警告し、「我が国は弾道ミサイルや宇宙空間向け打ち上げ装置に関する活動の継続を決意している」と語りました。
イラン・イスラム革命防衛隊にとって3基目となる国産衛星「ヌール3」は、先月27日に衛星打ち上げ用ロケット「ガーセド」によって宇宙空間に送り込まれました。
観測衛星「ヌール3」は打ち上げから500秒後、毎秒6.7キロで地上から高度450キロの地球周回軌道に乗りました。衛星「ヌール3号」の使命は、必要な情報や画像を提供するというものです。
宇宙分野におけるイランのこの成功について、一部の欧州諸国はイランの宇宙計画に関する虚偽の主張を提起し、イランのこの措置を国連安保理決議2231(2015年)に反するものだとしました。この決議には、イランに対し核ミサイル関連活動の自制を求める条項が盛り込まれています。
イランはこれまでに何度も、「核兵器を製造する計画がないだけでなく、製造に向けた行動さえ起こしていない」と表明しています。
これに関して、国際通信イランプレスによりますと、イールヴァーニー国連大使は11日水曜、グテーレス国連事務総長と今期安保理議長に宛てた書簡で、英仏独の国連大使が9日付で安保理議長に宛てた書簡について、「これらの国々は再び、イランの宇宙活動を安保理決議2231(2015年)に結び付けようと必死に訴えているが、イランはこうした根拠のない主張を断固として拒否し、2015年の決議2231に反する活動は一切行っていないことを繰り返し述べている」としました。
その上で、「イランは、弾道ミサイルおよび宇宙空間打ち上げロケットの分野での活動を継続する決意であることを再度表明する。これらはいずれも国際法に基づく固有の権利の枠内であり、国家の安全と社会・経済的利益を維持するために必要である」としました。