イラン大統領、「パレスチナ抵抗組織は判断・決定に関して独立」
(last modified Tue, 17 Oct 2023 07:56:19 GMT )
10月 17, 2023 16:56 Asia/Tokyo
  • ライースィー・イラン大統領とプーチン・ロシア大統領
    ライースィー・イラン大統領とプーチン・ロシア大統領

ライースィー・イラン大統領がプーチン・ロシア大統領との電話会談で、「抵抗勢力は判断と意思決定において独立しており、パレスチナ人戦士はシオニストの侵略に対する防衛権を有している」と語りました。

イルナー通信によりますと、ライースィー大統領は16日月曜午後、プーチン大統領との電話会談で、紛争阻止にイランが果たす役割および、政治プロセスにおける抵抗勢力の存在に関するプーチン氏の提案に応え、「パレスチナ支援はイラン外交政策の優先事項だが、抵抗勢力自体は独立して決定を下している」と述べました。

また、パレスチナ・ガザ地区におけるシオニスト政権イスラエルの戦争犯罪と大量虐殺を非難するというロシアの立場を支持し、「イランは、国連安保理常任理事国としてのロシアを含むすべての国および国際機関が、イスラエルの戦争犯罪を阻止する上でより効果的な役割を果たすことを期待している」と付け加えました。

さらに、「イスラエル指導部は最近の出来事の根源を外的原因に関連付けようとしている」とし、「これらの出来事の根源は過去75年にわたるパレスチナ人に対するアパルトヘイト、弾圧、犯罪、彼らの殺害、そしてパレスチナ人が崇める神聖な対象への冒涜の中に探求されるべきである」としています。

そして、「イスラエルを盲目的に支持する西側諸国、特に米国のアプローチは、シオニストにとってガザ地区での虐殺の強化・続行の動機になっている」との見解を示し、「地域で今起きている大惨事は、アメリカおよび、イスラエルを支持する他の西側諸国の政策の結果に他ならない」と語りました。

一方のプーチン大統領もこの電話会談で、「ガザでの現在の危機の原因に関するロシアの分析はイランと同様である」と強調し、「防衛手段を持たない200万人以上の市民が密集する地域に対するシオニストの大規模な攻撃には正当性がなく、可及的速やかに止めさせるべきだ」としています。

ライースィー大統領はまた、「ガザでの地上戦の実施は、軍事および人道の面で非常に甚大な代償と悪影響を引き起こす」とし、「アメリカは単独でのパレスチナ問題の解決という独自の戦略を進めようとしたが、これは失敗した。ロシアも、現在のガザ紛争が他の地域に拡大することを懸念している」と述べました。

 


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