イラン大統領、「アゼルバイジャンとアルメニアの対立解消に助力する用意あり」
ライースィー・イラン大統領が、「我が国は、影響力ある有力国としての自らの立場に着目し、アゼルバイジャンとアルメニアの間の対立の解消に助力する用意がある」と語りました。
ライースィー大統領は23日月曜、「コーカサス協力グループ」会合に参加するためテヘランを訪問中のミルゾヤン・アルメニア外相と会談し、「地域的な安定と平和にとって地域外の国の干渉は有害だ」との考えを示しました。
また、この地域諸国間の平和と安定の破壊にアメリカ、シオニスト政権イスラエル、西側諸国が決定的に関与していることを指摘し、「パレスチナ・ガザ地区でのイスラエルによる今日の犯罪、及びこれらの犯罪をアメリカとその西側同盟国が公然と幇助している現実はすべての国にとって、これらの横暴な政府や政権が決して真の友人にはならないということを認識する上での教訓である」と述べています。
また、「ガザ地区でのここ数日の出来事は、地域諸国に対するシオニストの人種差別・アパルトヘイト政策の結晶に他ならない」という見解を示しました。
さらに、ガザ地区でのシオニストの犯罪幇助という米国の政策は、イラクとアフガニスタンへの遠征で失敗した政策の延長だとし、「最近パレスチナで起こっている出来事は、パレスチナ人の利益に終わるだろう」と語っています。
一方、ミルゾヤン外相もガザ地区で特に女性と子供を含む民間人を攻撃したイスラエルの犯罪を非難し、「パレスチナの被抑圧民に対するアルメニアの立場はイランの立場と一致している」と述べました。
ライースィー大統領はまた23日月曜、アゼルバイジャンのバイラモフ外相とも会談し、「地域の問題は地域外の国・勢力の介入では解決できない」というイランの原則的立場に言及し、地域諸国間の交流と協力の拡大を通じた地域問題の解決を強調しました。
そして、この数日間におけるガザ地区での出来事に触れ、「今日のガザの状況は、シオニストの犯罪に全面的に肩入れするアメリカ筆頭の西側諸国が、地域諸国の真の友人・同情者ではないのみならず、地域における人種差別的利益の推進を追求しているに過ぎないことを物語っている」としています。
加えて、「イランはすべての国の国家主権と領土保全の尊重を強調するとともに、国家間の理解と交流を通じた問題や課題の解決を重視している」と語りました。
一方、バイラモフ外相も「この問題に関するイランの見解、特に地域外諸国の地域への介入阻止は、アゼルバイジャン共和国が支持・承認する事項である」と述べました。