11月 12, 2023 15:38 Asia/Tokyo

サウジアラビアの首都リヤドで行われたOICイスラム協力機構とアラブ連盟の合同臨時首脳会議で、イランのライ―スィー大統領が、「ガザでの出来事は、(イスラエル・米国側の)悪の枢軸と(パレスチナ側の)名誉の枢軸との対立である。誰もがどちら側につくかを明確にする必要がある」と強調しました。

イランのライ―スィー大統領

 

イルナー通信によりますと、ライ―スィー大統領は11日土曜、この合同臨時首脳会議で、この5週間に及ぶパレスチナ・ガザ地区の被抑圧民に対するシオニスト政権イスラエルの犯罪について、その指揮者および最大の協力者がアメリカ政府であるとしながら、「国際会議が米国の影響下に置かれてアイデンティティーを持てず独自の決定を行えなくなっている現在、我々が現場を仕切らなくてはならない」と述べました。

続けて、「パレスチナ国民のための断固とした決断を取るべく、イスラエル軍即時撤退」「イスラム諸国によるあらゆるイスラエルとの政治的・経済的関係の遮断」「イスラエルと米国の犯罪指導者らの訴追・処罰に向けた国際法廷の設置」「ガザ復興のための特別基金設立」「イスラム諸国からパレスチナ人に向け人道支援物資を積んだ船団を派遣」などを含む10の緊急アプローチを提案しました。

 

OICイスラム協力機構とアラブ連盟の合同臨時首脳会議

 

また、「占領者たるシオニスト政権は、国際法に違反してガザ地区全体へのありとあらゆる攻撃を開始した。その恐るべき犯罪の一端が、救助隊員・医療関係者・ジャーナリストの殺害や病院の爆撃である」としました。

さらに、「イスラエルは、米国の非嫡子である」とし、「米国は(ガザでの衝突開始後に)すぐさま国家安全保障会議で、シオニスト政権イスラエルが占領地において逃げ場のないガザの人々に対し犯罪的な作戦を行うことを奨励した」と説明しました。

その上で、「米国は同時に、空母をパレスチナ沖に派遣することで、実質的に戦争でイスラエル側に加担している。また、米国は国連安保理でもシオニスト政権イスラエルを全面的に支持し、ガザでのパレスチナ人大量虐殺を止める決議案採択を阻止して、侵略者イスラエルへさらなる奉仕を行ったが、これはシオニスト政権にこれまで以上の戦争犯罪に走らせることになった」と指摘しました。

そして、「すべての腐敗は、米国を原因としている。アフガニスタン、イラク、シリア、その他のイスラム地域をはじめとした世界各地における数百万人もの人々の殺害は、米国が原因となったものだ」と述べました。

 


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