イラン外相、「我が国の領土保全に関し譲るつもりない」
イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相が、ロシアのラブロフ外相との電話会談において、「我が国の政府は、自国領土の保全および主権の尊重の問題について、誰にも譲るつもりはない」と述べました。
イルナー通信によりますと、アミールアブドッラーヒヤーン外相とラブロフ外相は22日金曜に行ったこの電話会談で、南コーカサス関連の最新動向、パレスチナおよびガザ地区の情勢、さらに両国・地域問題の一部について意見を交わしました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相は、アゼルバイジャンとアルメニアの間で和平合意を目指し行われている協議を肯定的に評価しながら、「地域における一部地域外勢力の介入は、マイナスの影響をもたらしているが、(これに代わり)地域諸国の力を活用すべきである。地域諸国は、アゼルバイジャンとアルメニアとの間の平和の確立・保障において、建設的役割を果たすことができる」と述べました。
また、今月モロッコ南部マラケシュで開催された第6回アラブ・ロシア協力フォーラムの声明への反応として、「我が国が領有する3島は、その領土保全の不可欠な一部である。我が国はこの件をめぐり、いかなる方面から出される主張も完全に否定する」としました。
そして、「各国の領土保全および主権の尊重は、国家同士の関係において基本原則の一つとされている。我が国の政府は、自国領土の保全および主権の尊重について、誰にも譲るつもりはない」と強調しました。
一方のラヴロフ外相は、テヘランで先日開催された3+3カ国地域会合に触れ、「南コーカサスの平和確立を助けるイランの役割は、重要かつ建設的である」と述べました。
続けて、「イランの主権と領土保全を、ロシアは常に尊重してきた。このロシア政府の公式政策は決して揺るがない。我々は、マラケシュでの会議の最終声明を作成する際の協議において、イランの主権と領土保全の尊重にきちんと注意を払った」としました。
第6回アラブ・ロシア協力フォーラムは20日水曜、ロシアおよびアラブ諸国の外相が出席してモロッコで開催されましたが、最終声明の一部において、イランの領有する3島に関してまたもや根拠のない主張が行われていました。