3月 23, 2024 20:34 Asia/Tokyo

イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、イラン暦1403年元日にあたる今月20日、国内のさまざまな層の人々と行った新年の会談において、「シオニスト政権イスラエルはガザという沼地にはまっている。また諸国民は、同政権の行う犯罪の主な協力者となっている米国への憎しみを日毎に増大させている。ガザでの出来事においては、西側を覆う闇と、抵抗戦線形成の正当性が証明された」と述べました。

ハーメネイー師は、抵抗戦線がアメリカのあらゆる計算を狂わせたことを指摘しながら、次のように述べました;

「この、圧政に立ち向かう人々の戦線は、その本当の能力を示して見せた。神の御心により、シオニスト政権イスラエルの存在という、大いなる圧政を断ち切るための道のりは、今後も続いていくだろう」

さらに、次のように続けました;

ガザでの出来事と、文明化したとされ人権を主張する世界の目の前で繰り広げられた、3万人超のパレスチナ人の老若男女問わない虐殺は、西側世界を覆う闇と圧政を表すものである。米国人やヨーロッパ人は、占領者政権イスラエルの犯罪を阻止しないばかりか、(その犯罪が始まった)最初の日から同政権の占領地に出向いて支持を表明し、この行為を継続させるべく、あらゆる種類の武器を供与した」

また、次のように指摘しました;

「西アジアで抵抗戦線が形成される正当性が証明されたことは、この数か月間にガザで起きた出来事がもたらしたひとつの結果である。これらの出来事は、西アジアにおける抵抗戦線の存在が命運を分かつ最重要問題にあたることを示した。良心の目覚めにより立ち上がったこの戦線は、犯罪者たるシオニスト政権の70年にわたる圧政と占領に対峙すべく、日々力を強化していかなければならない」

イラン国内のさまざまな層の人々を前にしてのハーメネイー師の新年演説

 

ハーメネイー師は、次のように述べました;

「抵抗勢力がその能力を披露できたのは、現在のガザ戦争がもたらしたひとつの成果であった。西側も各地域政府も、抵抗勢力の強さや能力について、これまで分かっていなかった」

また、次のように説明しました;

「抵抗という力が明白になったことは、地域諸国を掌握しようという米国の様々な計算や計画を狂わせることになった。抵抗の力は、このような計算を狂わせることで米国に地域の掌握が不可能であることを示して見せただけでなく、彼らの地域駐留も不可能にして撤退を余儀なくさせた」

さらに、次のように述べました;

「シオニスト政権の混乱した危機的状況がすべての人に明らかになったことも、ガザでの出来事から起きた現実である。 これらの出来事は、シオニスト政権が自らを維持できるかどうかという危機に陥っているだけでなく、その危機から抜け出すのも危ういことを示した」

その上で、次のように指摘しました;

「強奪者政権イスラエルの当局者たちの間にある矛盾と大きな見解相違は、同政権を崩壊に近づけている」

一方で、次のように述べました;

「ガザでの出来事の中で米国が誤った姿勢を取り誤算を犯したことは、世界で同国への憎悪を高め、地域ではそれが10倍にもなった。米国はさらに、地域問題で誤った理解によるもうひとつの誤算を犯した。イエメン、イラクからシリア、レバノンに至る地域のあらゆる場所で、軍や勇敢な抵抗勢力が米国に対する行動を起こしたが、同国はこの行動を、イランと結び付けて考えたのだ」

また、次のように強調しました;

「イランは、抵抗勢力を支持・称賛し、可能な限り後方支援を行っている。しかしながら、実際に決定を下し行動を起こすのは抵抗勢力自身であり、その権利も彼らの側にある」

そして、次のように強調しました;

「地域における大きな抑圧、つまりシオニスト政権イスラエルは、その存在が断ち切られなければならない。我々は、この良心に基づくイスラム的、人道的な聖戦に参加する全ての人々を支持・支援しており、神の恵みによって、この(聖戦の)目的に到達できるだろう」

 
イラン・イスラム革命最高指導者ハーメネイー師


ハーメネイー師は、「人々の参加による生産の飛躍」という、非常に重要となるイラン暦1403年のスローガンの実現に、経済分野において「国民の努力、資金、イニシアチブの投入および動員」に向けてのイラン当局者ら計画立案や尽力が必要になるとしながら、経済問題改善が宗教および人間社会にもたらす効果について触れ、次のように強調しました;

「敵は、イラン国内にある進歩の基盤、能力、要素を否定することで、国民の心に灯る希望の光を消そうと企んだ。しかし、若者をはじめとしたイランの人々は、たゆまず努力し不和を避けながら、明るい未来という地平を目指している」

また、次のように述べました;

「イランの進歩を継続させていく力としては、能力ある若手、働く用意ができた国民、他にはない天然資源、恵まれた地理的位置が挙げられる」

一方で、次のように説明しました;

「産業、保健、宇宙、政治、外交政策といった各分野における学術的進歩、そして、今年2月のイラン革命記念日パレードおよび同3月の選挙が無事に実施されたことで示されたイランの比類のない安全は、希望を与える要素の一部であり、人々に尊厳と誇りをより強く感じさせるものである。イラン全土の若く能力があり意欲的で熱心な何千ものグループは、科学、学問、文化、芸術などのさまざまな分野で努力を重ね、社会の空気を活気あるものにしている。また、アルバイン、ガディール、シャアバーン月15日など(のイスラム教の宗教行事の日)に大規模な行進が行われたことは、希望や喜びが生まれている表れである」

その上で、次のように指摘しました;

「しかし、この顕著な事実を示すための国内の宣伝が十分でなかったのは、遺憾なことだったと。

そして、若者たちに敵の計画の先にあるよう強く助言しながら、次のように述べました;

 「敵はあなた方を絶望させて、進歩の足音を聞こえなくさせようと考えている。しかしあなた方は、敵のこの企みを超えるほど、希望と繁栄を生み出せるよう努力していくべきだ」

 


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