イラン第9代大統領にペゼシュキヤーン氏
5日に決選投票が行われたイラン大統領選挙で、マスウード・ペゼシュキヤーン氏が当選しました。
【ParsTodayイラン】決選投票の投票総数は国内外合わせて3053万157票で、そのうちペゼシュキヤーン氏は1638万4403票を獲得しました。
一方、対抗馬のサイード・ジャリーリー氏は1353万8179票でした。
1954年9月29日、西アーザルバーイジャーン州マハーバード生まれ。心臓外科医の資格を持ち、2001年から2005年にかけて当時のハータミー政権で保健・医療教育相、2008年からは4期連続で国会議員を務め、今年3月の選挙でも5期目の当選を決めたばかりでした。
国会議員在任中の2016年から2020年にかけては、副議長も務めました。
ペゼシュキヤーン氏は今回の選挙戦で「イランのために」というスローガンを掲げ、社会正義の実現、国民の団結、また最高指導者ハーメネイー師の方針にもとづく「第7次開発計画」の推進を公約に掲げました。
また、政府を監督する機関「政府監査委員会」(通称:コマンド)の設置も約束し、国民と政府の間の橋渡しを担うとしました。
今回の大統領選挙は第1回目の投票が先月28日に行われ、モスタファー・プールモハンマディー、サイード・ジャリーリー、モハンマドバーゲル・ガーリーバーフ、アリーレザー・ザーカーニー、アミールホセイン・ガーズィーザーデ・ハーシェミー、マスウード・ペゼシュキヤーンの6名で争われました。いずれの候補も過半数の票を獲得しなかったため、上位2人のペゼシュキヤーン氏とジャリーリー氏で決選投票が行われました。
今回の選挙はイラン国外でも広範に行われました。
大統領選挙の国外投票本部長のアリーレザー・マフムーディー氏は、国外での決選投票の投票率が1回目よりも2割上昇したと明かしました。
また、米ワシントンにあるイラン利益代表本部も、多くの在米イラン人が様々な妨害にもかかわらず投票所に足を運んだとしました。