イラン人研究者が、目の炎症治療用の画期的点眼薬を開発
7月 27, 2024 20:10 Asia/Tokyo
イラン人研究者が、失明にもつながりうる目の炎症の治療に非常に高い効果を示す点眼薬を開発しました。
【ParsTodayイラン】目の炎症は、世界において失明につながる主要因のひとつとなっており、その治療には一般的に副腎皮質ホルモン点眼薬が用いられています。今回、イラン人研究者のレザー・ダーナー氏と共同で研究開発を行うグループは、涙液成分であるムチンのために薬剤を継続して届け、今までより治療効果を向上させた点眼薬を開発しました。
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ムチンおよび必須アミノ酸のひとつであるリジンは、高分子であるタンパク質の一種で、多糖類が結合することで人体において様々な反応を起こします。今回の研究では、新たに開発された点眼薬が頻繁に使用する必要性がなく、角膜の炎症を安全かつ効果的に治療できることが示されました。
これまで、抗炎症薬を目の組織に継続的に届けることは解剖学的・生理学的な面で障壁が高く、また、点眼薬を使用する回数が多いことは、患者が治療を続けられない原因になっていました。
イランは、西側の違法な制裁を受けているにもかかわらず、その学術成果は世界全体の2%を占め、西アジア諸国ではトップに立っています。
さらに同国は近年、医療保健分野の進歩によって、地域の医療拠点の一つとして各国から注目されてもいます。
今回の点眼薬の他にも、別のイラン人研究者が新たに開発した遺伝子組み換えウイルスベクターのワクチンで、先天性網膜色素変性症による失明の予防を行うことにも成功していました。
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