イラン新大統領がイエメン政府代表と会談
イランのペゼシュキヤーン新大統領は、同国を訪問したイエメン救国政府協議団のムハンマド・アブドルサラーム団長と会談し、「イスラム教徒に対する圧制は除去されねばならない」と述べました。
【ParsTodayイラン】ペゼシュキヤーン大統領は29日夜、翌日のペゼシュキヤーン氏の就任宣誓式に出席するためイランを訪れたアブドルサラーム団長との会談に臨み、「イスラム諸国と協調・協力することで、ムスリムに対する圧制が除去されることを望む」と語りました。
その上で、「イランとイエメンの関係は共通の信仰と文化に依拠したもので、これが揺らぐことはない」と述べ、イエメンがパレスチナを支持するために行っている行動が、シオニスト政権イスラエルやその支援勢力に対して大きな圧力となっていると評価しました。
そして、「イエメンが我々と共通する敵や圧力に対して抵抗していることは、きわめて価値があることであり、称賛に値する」「イラン・イエメン関係はこれからもさらに発展していく」とし、
「一致団結することがイスラム諸国の力を高める。もしすべてのイスラム諸国が協力し合えば、敵の思惑は完全に排除される」
と述べました。
これに対しアブドルサラーム団長も、両国関係を「広範で深く根を張ったもの」とし、「歴史ある両国の共通点が、両国関係を強固なものにしている」と評価しました。
そして、「イエメンはパレスチナ国民やすべてのイスラム共同体を守るため、毅然とした姿勢をとっている。このことが、敵がイエメンを地域情勢に影響力を及ぼす国としてみることにつながった」と述べました。
アブドルサラーム氏は、
「今日のイエメンに力があるのは、神の御加護とイエメン国民の抵抗、そしてイランの支持・支援があったからだ」
と述べ、「イエメンはイランと共通の困難に立ち向かうため、様々な分野で協力を拡大していく」としました。
そして、「イエメンは困難に立ち向かう上で、他の国が持っていないような力を有している。それができるのは、イエメン国民が持つ価値や意志を信じているからこそだ」と述べました。