ハマス政治局長暗殺を受けたイランの報復示唆に、世界のメディアが反応
イラン中部ゴムにあるジャムキャラーン・モスクでは、シオニスト政権イスラエルがパレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスのハニヤ政治局長を暗殺した後、赤地に白い字で「ヤー・ラサーラート・アル・ホセイン(イマーム・ホセインの復讐を望む者たちよ)」と書かれた旗が掲揚されました。
【ParsTodayイラン】ファールス・ニュースによりますと、イランのモスクで報復を示唆する赤い旗が掲げられたことは、世界的に大きな反応をもたらしました。
米メディアのワシントン・エグザミナーは、「イランは復讐の赤い旗を掲げ、ハマス指導者の暗殺の仇を取ると約束した。この旗はめったに掲揚されることはない。イランのソレイマーニー司令官暗殺の後はその一例だ」と説明しました。
仏紙ル・モンドも、「31日水曜、シーア派の聖地ゴムにあるジャムキャラーン・モスクに赤い旗が掲げられた。これは、イスラエルがテヘランで行ったとされるハマス指導者ハニヤ氏の暗殺を受けた、大いなる報復の実施を示唆するものである。同様の旗は、2020年のソレイマーニー司令官暗殺後にも掲げられた」としました。
英ロンドンに拠点を置くメディアのザ・ニュー・アラブは、「イランは、ハニヤ氏が暗殺された後に復讐の赤い旗を掲げた。それは、(同国最高指導者の)ハーメネイー師がイスラエルへの攻撃命令を出したためだ」と伝えました。
エジプト紙のエジプト・インディペンデントは、「ハニヤ氏暗殺後にイランが赤い旗を掲揚:今後の行方は?」という見出しの後に、「イランは、激しい戦いが始まることを警告する赤い旗を掲げた。赤い旗はシーア派において不当に流された血の象徴であり、殉教者のための復讐が呼びかけられている。古代イランの伝統でも、殺された人物の家の軒先には赤い旗が掲げられ、仇を取るまでそれが降ろされることはなかった」と続けました。
インド紙のカシミール・オブザーバーは、「イランが復讐の赤い旗を掲げた。イラン最高指導者がハニヤ氏暗殺をめぐりイスラエルへの厳しい懲罰を約束した後、ゴムにある大規模モスクに赤い旗が掲げられた。この旗が直近で掲げられたのは、イランがイスラエルに対し前例ない規模のでミサイル・無人機攻撃を行った時だった」と報じました。
インドメディアのウィオン・ニュース(WION News)は速報で、「イランは、赤い旗をジャムキャラーン・モスクに掲げ、ハニヤ氏の流された血の報復を行うと約束した」と伝えました。
バングラデシュ紙のビジネス・スタンダードは、「イランが、戦争の準備が整っていることを示すために復讐の旗を掲げた」としました。
米紙のコロラド・ポリティクスも同様に、「イランは復讐の赤い旗を掲げ、ハマス指導者の暗殺に対し報復すると約束した」としました。
赤い旗の掲揚は、イスラエル政権諜報機関・モサドのXアカウント、モサド・コメンタリー(Mossad Commentary)でも取り上げられたほか、グローブ・アイ・ニュースでも復讐の象徴だと説明されました。
この動きは、抵抗の枢軸の主要人物が2人暗殺されたことで、抵抗勢力とその同盟勢力による報復攻撃の可能性が高まり、イスラエル政権が警戒を強める中で起きました。
イスラエル各メディアは2日金曜、占領地の各病院がイランからの攻撃を警戒し準備していると報じました。
さらに一部のイスラエルメディアは、イランからイスラエル占領地への報復攻撃の可能性をめぐり、「イスラエル内では、イランが巨大ミサイルを発射すると推測されている」「イランの攻撃には通信システムの遮断も含まれるだろう」と主張しました。
イスラエル市民がイランの報復を恐れる中、同政権のガラント戦争大臣も抵抗の枢軸が地域で行う圧倒的攻撃への恐怖から、自政権を守るために連合を結成するよう求めました。
ハマスのハニヤ政治局長とそのボディーガード1人は31日水曜、テヘランでテロ攻撃により殉教しました。