イラン人映画監督、「世界はイランに他と異なる映画望む」「国際社会は反米ユートピアを持つべき」
イラン人映画監督のモハンマドレザー・イスラームルー氏が、アメリカが行う世界規模の犯罪を映画の中でも見過ごすべきではないとしました。
パールストゥデイによりますと、イスラームルー氏は、ウェブ雑誌・シネマプレスとのインタビューにおいて、アメリカの介入によりイラン暦1332年モルダード月28日(1953年8月18日)に起きたクーデターから丁度71年目を迎えるのにちなみ、「我々はかつて、国内において西洋作品翻案運動の時代を経験した。(その時代には)それらを翻案して芸術・文学作品に使ったり、そのような行為を教えることが必要とされた」と述べました。
続けて、「しかし革命が起きた際、自己の原点に回帰する運動が起こった。全ての者が、『西洋に追随すべきではない。自分たちには己の文化や文学があり、そこから、そのような文化や民族・宗教のアイデンティティに基づいて活動すべきである』と口にした」としました。
その上で、「我々は今日、(最後の審判の前に迎える)世界の終末期を念頭に置いた文学や作品を推奨する第3の波を必要としている。それは、義務感や共感力、革命の精神を持つアーティストがはたすべき使命である」と指摘しました。
さらに、「世界は、イランの映画関係者らに対して他とは異なる映画を求めている。我々は(西洋の)翻案や模倣に関わるべきではない。我々は、新たな波を起こすべきであり、世界の終末およびマフディズム(=イスラム救世主運動)につながる概念・文学・芸術を広める活動の基礎を打ち立てる必要がある」としました。
また、「米国が行う世界規模の犯罪は、映画の中でも見過ごされるべきではない」と強調しました。
そして、「これは苦痛を与えるものであり、許されるべきことではない!米国はその歴史の中で、防衛手段を持たない民間人に原子爆弾を使用した。国際社会は今こそ、反米ユートピアを持つべきである。我々は、この腐敗の元を暴かなくてはならない」と述べました。