国防大学総長が語ったイランの戦略「イスラエルを宙吊りにする」
イラン国防大学のアフマディーモガッダム総長は、先月にレバノンのヒズボッラーがイスラエルに対して行った大規模攻撃について、「すでに明らかなように、イスラエルはこの攻撃で甚大な被害を被ったが、それを秘匿している」と語りました。
【ParsTodayイラン】アフマディーモガッダム総長はメフル通信とのインタビューで、イランによる対イスラエル報復について「賢明な方法で行う」とし、「イランによる報復は、戦場の情勢やそれを取り巻く周囲の状況などを見守った上で行われる。報復は(自らの被害程度と)均衡のとれたものでなければならず、相手の土俵に乗らないように注意しなければならない」と語りました。
また、先月にレバノンのヒズボッラーがイスラエルに対して行った大規模攻撃について、「すでに明らかなように、イスラエルはこの攻撃で甚大な被害を被ったが、それを秘匿している」と語りました。
また、イランが報復攻撃の有無をあいまいにし続けていることで、イスラエル側が警戒態勢を続けざるを得なくなっていることについて、「軍事攻撃による打撃にも劣らない」としました。
7月30日、イスラエル軍はレバノンの首都ベイルートを空爆し、ヒズボッラーのフアド・シュクル司令官を殺害しました。ヒズボッラーはこれに対する報復として先月25日、イスラエル占領地内にあるイスラエル軍の11の基地・施設を対象に多数のミサイルや無人機による攻撃を行いました。
これと前後して、7月31日にはペゼシュキヤーン大統領の就任宣誓式に出席するためイランを訪れていたハマスのハニヤ前政治局長が暗殺されるテロがありました。イラン最高指導者のハーメネイー師は、ハニヤ氏暗殺がイスラエルによる犯行だとして、「イスラエルは今回の行動で厳しい処罰を受ける段取りを自ら整えた」と述べました。