安全、多様性、おもてなし… 金井真紀さんが語ったイランの素顔
作家・イラストレーターの金井真紀さんが、自身のイラン訪問の体験をもとに日本とイランの女性の生き方などについて語りました。
【ParsTodayイラン】金井さんはこれまでに3回イランを訪問し、この10月にも訪れたばかりです。今回、イランのイースナー通信がテヘランを訪れた金井さんにインタビューしました。
金井さんは最初にイランを訪れる前、メディアからイランについて負のイメージを持っていた家族から「(イランでは)食べ物も見つからない」などと言われ、渡航をやめるよう言われたそうです。しかし、金井さんは実際にイランを訪れて、そのような国ではないと家族に説明しようと誓ったと話しました。
金井さんはイラン以外にも30カ国以上を訪れていますが、その中でもイランは複数回にわたって訪問するほどのお気に入りで、メディアが作り出すイランの負のイメージに対抗していきたいと意気込みを語りました。そして、
「世界の人々は一度イランを訪れて、それから判断すべきだ」
と語りました。
また、イランのお気に入りの場所としてテヘランのバーザールを挙げ、「皆が自分の仕事を愛している生き生きとした場所」と語りました。
金井さんはイラン人の何よりの特徴は「おもてなしの精神」だとして、
「イランの人々は初対面から温かく接してくれ、常に率先して助けてくれる」
と語りました。
また、イランの女性の状況について、「イランの女性を遠くから眺めると、メディアから見聞きしたような画一的な認識になってしまう。しかし、実際にその社会に飛び込んで近くで見て、彼女たちと交流を持つと、その生活スタイルの多様さに驚かされる。日本はそうではない。日本の女性たちは個々に異なっているように見えるが、その生活の深部まで見ると、多くの人が同じ集団に属し、昔ながらの慣習に縛られて生きている」と語りました。
金井さんはまた、イランの治安のよさについても、
「私はテヘランの夜道を何度もひとりで歩いたが、いつも治安のよさを感じた。信じられないかもしれないが、アメリカや多くのヨーロッパの国よりも安全だと感じた」
と語りました。