イラン最高指導者「米・イスラエルは厳しい報復を受ける」
イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、イラン国民が70年にわたって圧制や米国の強権主義に抵抗してきたことに触れ、「この輝かしい歩みにおいては、米国とイスラエルは反イラン的行動をとれば、必ず厳しい報復を受ける」と述べました。
【ParsTodayイラン】ハーメネイー師は2日、1979年11月4日の米大使館占拠事件(イランでは「世界的覇権主義勢力への抵抗記念日」)から45年になるのを前に、イランの児童・大学生らと面会しました。
この中でハーメネイー師は、覇権主義勢力への抵抗手段に関する学生の発言に触れ、「(抵抗に向けて)イラン国民の用意が整うためになされるべきことは、軍事、兵器、政治のあらゆる点において必ず実施される。誰もがそのことを知るべきだ。現に今、国の責任者らがそれをやっているところだ」と述べました。
ハーメネイー師は、覇権主義勢力への抵抗はイラン国民にとって常に日々の命題としてあり続けるとし、「イラン国民および体制責任者の覇権主義勢力への抵抗は、宗教、倫理、国際法に則ったものだ。我々は、このことに一切の遅れ・妥協を許すことはない」と述べました。
また、米国の多くの学生や学術関係者らが西洋文明や米国の行動について批判し、虐げられる各国の国民を支持していることに触れ、これを覇権主義勢力への抵抗が成功・前進し続けている証だとしました。そして、「この抵抗は日に日に勢いを増している。イラン国民と各国の虐げられる国民、抵抗の戦線は必ず前進するだろう」と述べました。
ハーメネイー師はまた、イスラエルによるガザ・レバノンでの大量虐殺の背後には、米国による政治・軍事的支援があるとし、「人権を主張する国々がナスロッラー師やハニヤ氏、(革命防衛隊の)ソレイマーニー氏といった人々をテロリストとして殺害している。世界は、そうした国々こそがテロリストであり犯罪者であると理解している」と語りました。
その上で、西側メディアによる印象操作にもかかわらずイランのイメージが国際世論において好感されていることは、覇権主義勢力への抵抗が功を奏しているからだとし、「(イランがイスラエルを攻撃した)真実の約束作戦時に各国の市民が街頭に出て祝ったことは、イラン国民の行動がイスラム教やコーランのみならず、国際社会にとっても歓迎されるものであったことを示している」と語りました。
そして、「神の思し召しで、イラン国民と抵抗戦線がこのイスラム的かつ人間的行動により世界の中で地位を確立し、必ずや敵を撃破するであろう」と語りました。