イラン国会議長、ナスロッラー師記念行事で「ヒズボッラーの結成理念は抑圧者との闘争と被抑圧民の防衛」
イランのガーリーバーフ国会議長は、「(ヒズボッラーの)ナスロッラー師の殉教は、犯罪政権イスラエルとの妥協が無益であることを示した」と述べました。
【ParsTodayイラン】ガーリーバーフ国会議長は9日土曜、ヒズボッラーの故ナスロッラー事務局長の殉教40日忌を記念する式典で、「信心深い聖戦士たるナスロッラー事務局長の殉教は、彼にとっても抵抗戦線にとっても敗北ではない。彼の殉教はこれまでのどの時代よりも、地獄のような殺人者の仮面を剥ぎ取り、シオニスト集団というこの犯罪的で悪魔のような犯罪組織と妥協することの醜さと無益さを明らかにしている」と語りました。
イルナー通信によりますと、ガーリーバーフ議長は「ナスロッラー師は昨年10月7日の『アクサーの嵐』作戦の当初から、ハマスの戦士らとともにあり、シオニストとの戦いほど正当な戦争はないと信じていた」と強調しました。
また、「故ナスロッラー事務局長は、革命を求める活動と聖なる戦いの絶頂期における賢明な政治家であり、緊迫した現場で宗教と合理性に基づいて発言、行動した。加えて、内的な相乗効果とレバノン国内の他の部族との共存に基づいてシーア派コミュニティを組織立てた」と語りました。
さらに、「ヒズボッラーは決してそのルーツを失ったことはなく、故ムーサヴィー師やナスロッラー事務局長のような指導者らが殉教してもその根幹を失うこともなく、自らの展望から乖離することもなかった。この組織の創設理念は抑圧者と戦い、被抑圧者を守ることである。そしてこの理念はイスラムに沿ったものであることに加え、人間の良心に従った教育である」と強調しました。
そして、「ナスロッラー事務局長はヒズボッラーを単なる一軍事組織とはみなさず、この組織をさらに数歩進めて社会組織へと転化させ、同時にその防衛力を高めて西アジア地域の戦略的勢力にまで発展させた」としました。
加えて、「世界は、テロ組織ISISの活動抑制にヒズボッラーが果たした役割を決して忘れない」と強調し、「自らのメンバーの流血という犠牲をもってこの国際的脅威を抑制し、世界の安定と治安を確立したのは、まさにヒズボッラーだった」と語りました。
続けて、「今日の世界、特にヨーロッパの安全はナスロッラー事務局長の指導力のおかげであり、ヒズボッラーは平和と安定の要素である。アメリカの指導部が真に西アジア地域の平和を望むなら、ヒズボッラーの賢明な指導者や司令官を爆弾やその他の軍備や諜報援助で暗殺するのではなく、自らの番犬ども(=イスラエル)をコントロールすべきだった」と述べました。
この会議は、9月27日に殉教したナスロッラー師の40日忌に合わせ、世界13カ国から専門家らが出席して、テヘランのイスラム諸国首脳会議場で開催されました。