イラン・イラクが医療用幹細胞センター設立で合意
イランの非営利高等教育法人が運営するルーヤーン研究所が、イラク保健省の幹部らとの協力により同国に幹細胞・再生医療センターを設立する意向です。
【ParsTodayイラン】ルーヤーン研究所の主任および教授らとイラク保健省の幹部らのグループ会議で、同研究所の協力によりイラクに幹細胞・再生医療センターを設立する計画があることが強調されました。
メフル通信によりますと、イラク保健省内で保健相、次官、幹部ら、専門家らが出席する中で開催されたこの会議で、イラン・イラク間で近い将来、幹細胞・再生医療センターの設立にむけた合意覚書が調印されることが決まりました。
ルーヤーン研究所はかねてから、イランが持つ技術とノウハウの提供のため、幹細胞に関連する設備の整った研究センターをイラク、オマーン、アゼルバイジャン、シリアの4カ国に設立する意向を表明していました。
ルーヤーン研究所は世界水準の研究・技術拠点であり、幹細胞科学、生殖、バイオテクノロジー、再生医療の権威を持つ生物科学のパイオニアであるとともに、公衆保健衛生の向上に寄与しています。
同研究所のアブドル・ホセイン・シャーフルーディ所長は、ルーヤーン研究所の国際的評価について「国際学術誌では、当研究所のイラン人研究者らが評価されており、これらの研究者は努力によってこの地位を獲得し、科学界で自らとイランの名を高めることに成功した」と語りました。
シャーフルーディ所長の話では、ルーヤーン研究所の最近の業績には、ISESCO・イスラム教育科学文化機構からの科学技術賞の受賞、ユネスコ赤道ギニア賞、ムスタファー賞と世界科学アカデミー賞の受賞、男性不妊治療に関する世界の上位10研究所のうち9番目に選出されたこと、そして、2022年と2023年に最も論文引用件数の多かった研究者に同研究所のメンバー5名がランクインしたこととなっています。