イラン国連大使「トリガー措置を示唆した脅迫には断固として対応」
(last modified Tue, 10 Dec 2024 11:10:50 GMT )
12月 10, 2024 20:10 Asia/Tokyo
  • イラン国連大使「トリガー措置を示唆した脅迫には断固として対応」
    イラン国連大使「トリガー措置を示唆した脅迫には断固として対応」

イランのイールヴァーニー国連大使は安保理と国連事務総長に宛てた書簡の中で、欧州トロイカ(英仏独)が提起する対イラン疑惑について、「核合意内のトリガー条項(国連安保理決議による対イラン制裁復活を可能にする規定)の実施をちらつかせた脅迫は全て、建設的でないのみならず、イランの断固とした対応に直面するだろう」としました。

【ParsTodayイラン】イールヴァーニー国連大使は、安保理議長と国連事務総長に宛てた書簡の中で、JCPOA・包括的共同行動計画(通称:イラン核合意)内の義務をイランが履行していないとした英仏独の主張を否定し、「このような主張は、米英仏独EUによる絶え間ない挑発や違反にもかかわらず合意順守のための努力を継続しているイランの姿勢を無視し、それを恣意的で無効な主張に転じさせている」と非難しました。その上で、米国の核合意離脱と対イラン制裁の発動に言及し、「核合意に定められたイランの義務が履行されていないとした主張は、米国の合意離脱を無視して議論されるなら、根本的な誤りである」としました。

さらに、「イランはNPT・核兵器不拡散条約に基づく義務を引き続き遵守している。NPTは平和目的で核エネルギーを開発、研究、生産、使用するすべての加盟国の不可侵の権利を保証している。だが、トリガー条項の実施をちらつかせた脅迫は全て、建設的でないのみならず、イランの断固とした対応に直面するだろう」と強調しました。

イールヴァーニー氏は、イランが誠意を持って対応し、共通の課題への対処を目的としたあらゆる外交ルートの模索に尽力していることを強調し、「英仏独は、意義ある外交には誠実な対応と約束の尊重が必要だという事実を認識しなければならない」と付け加えました。

 


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