イランと日本の「芸術と間」国際展が開幕
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イランと日本の「芸術と間」国際展が開幕
テヘラン大学にて、イランと日本の「芸術と間」(Art and the Space In-between)国際展が開幕しました。
【ParsTodayイラン】イルナー通信によると、この展覧会は12日にテヘラン大学にて開幕し、開幕式典にはテヘラン大学のセイエド・ホセイン・ホセイニー学長とテヘラン駐在の日本およびクロアチアの大使らが出席しました。
ホセイニー学長は開幕式にて、地理的に遠く離れているにもかかわらずイランと日本の間で文化交流が行われていることに触れ、「両国の文化関係はシルクロードと同じくらい古い歴史がある。奈良の正倉院の宝物をはじめ、その他の日本の博物館にも古代イラン文化の遺物が存在することは、イランと日本の間の文化交流の重要性を物語っている」と語りました。
ホセイニー学長はまた、両国間の建設的な関係の表れの一つに学術協力を挙げ、「本学と日本の大学の間における交換留学の機会を提供することは、両国間の長年にわたる関係を深めるための適切な策であり、実現にむけて計画が策定されるべきだ」と述べました。
一方、出席した日本の塚田玉樹在テヘラン大使もシルクロードにおけるイランの重要性を引き合いに出し、「イランと日本の文化的な関係はサーサーン朝時代からあり、それ以来日本ではイランの文化が尊重されてきた」としました。
また、「日本の古代美術にはイランに関する言及が数多くあり、また我が国の国内の美術館にはイランの美術品が数多く収蔵されている」「現在のイランと日本の関係もまた強固なものである。それは相互信頼、つまり両国の文化が相互に関心を持つことから生まれる信頼に基づいているからだ」と語りました。
この展覧会では磯崎新、坂茂、西沢亮など著名な日本の建築家の作品を含む、日本美術における「間」の概念にスポットを当てた作品が展示され、テヘラン大学芸術学部建築学科の主催により市内のネガーレスターン庭園にて来月6日まで開催されています。