イラン外務省がパレスチナ国民に祝意「世界はイスラエルの犯罪者処罰に向け準備すべき」
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イラン外務省
イラン外務省が声明を発表し、パレスチナ・ガザ地区での停戦合意の達成について、「パレスチナの偉大なる国民の比類なき抵抗と勇敢さ、くじけぬ忍耐力の成果」とし、パレスチナの抵抗勢力と抵抗した市民および、地域と世界で抵抗勢力を支持・敬愛したすべての人々に対し祝意を表明しました。
【ParsTodayイラン】イラン外務省の声明本文は次の通りです。
慈悲深く慈愛あまねき神の御名において
「だから耐え忍ぶがよい。誠に神の約束は真実である。確信のない者たちにのせられ焦ってはならない」(コーラン・ビザンチン章第60節)
イラン・イスラム共和国外務省はパレスチナ国民および抵抗組織に対し、また地域と世界で抵抗組織を支持・敬愛する全ての人々に対し、パレスチナ国民の歴史的勝利となったガザでの停戦合意成立に祝意を表明する。これは、史上最大の虐殺と強制移住の一つに直面したパレスチナとガザの偉大なる市民による抵抗、勇気、仁義、かけがえのない自己献身の産物であり、さらにはパレスチナ人の強制移住に対する抵抗とガザ市民の確固たる連帯と同調の結果に他ならない。
シオニストが牛耳るイスラエル占領政権は、これまで15カ月以上に及び国際法規や人権、人道法への公然たる違反によって虐殺行為、人類に対するこれ以上ない戦争犯罪、そして80年以上前に植民地主義勢力の支持や黙認により始まったパレスチナ国民の『植民地主義的抹殺』計画を、前例のない凶暴さで渇望し、法規範や倫理上踏み越えてはならない一線の全てを超えて、その新たな横暴ぶりを歴史に刻んだ。
この15カ月間において繰り返された犯罪の例としては、特に女性や子供を含む狂気じみた殺戮、民家や重要インフラの破壊、病院や学校の破壊、難民キャンプやテントへの攻撃、ジャーナリストや医師および看護師への攻撃が挙げられる。
この15カ月 間にイスラエルをのさばらせ、むざむざとパレスチナ人の虐殺を許したのは、米英ドイツおよびその他複数の西側諸国の軍事・武器・政治・資金など全面的なイスラエル直接支援に他ならない。これらの行動によりイスラエル首脳陣は一切の刑事訴追の回避を保証されるとともに、戦争犯罪停止に向けた国連の決定的な対イスラエル措置の全てが妨害され、犯罪者の処罰に向けた国際刑事裁判所や国際司法裁判所をはじめとした国際的な努力がかく乱された。これらの諸国がイスラエルによる犯罪の共犯者として責任を追及されることは、疑いなき事実である。
望まれるべきは、この新たな変革の下で、国際社会の支援および、国際機関の責任者・当局者が役割を果たすことで、ガザでの殺戮・虐殺の完全停止、占領軍の完全撤退、ガザ全域への即時の救援実施、同地区の復興再建プロセスの即時開始、そして忍耐強いガザ市民の苦痛の緩和を実現することである。
ガザでの殺戮停止と並行して、国際社会は今後も予断を許すことなく、パレスチナ・ヨルダン川西岸におけるイスラエルによる人権・人道法、国際法への公然たる違反・侵害、イスラム教徒の聖地であるアクサー・モスクに対するイスラエルの恒常的な侵害行為について、被占領地パレスチナ全域におけるイスラエルの行動に真剣かつ効果的に対処するとともに、国際司法機関に対し史上最大の犯罪を理由にイスラエル当局者を犯罪人として提訴・訴追する準備を整えるべきである。
イスラエルによる虐殺・占領・謀略・暴虐に対抗した抵抗組織の名誉ある殉教者、特にパレスチナ・イスラム抵抗運動ハマス政治局長だった故イスマイル・ハニヤおよびヤフヤー・シンワル両氏、レバノン・ヒズボッラーの元事務局長だった故セイエド・ハサン・ナスロッラー師、そしてセイエド・ハーシェム・サフィーオッディン師、ならびにイスラエルの犯罪や法律違反、拡張主義に対抗して地域の防衛やパレスチナの聖なる理念の道に命を捧げたパレスチナ、レバノン、イラク、イエメン、そしてイランの数千人の戦士および、彼らの偉大なる遺族に対し、我々は挨拶と祝福を送るとともに、正しい真理の道を引き続き歩まれることを強調する。