イラン最高指導者「本当に弱体化したのは誰なのか、将来明らかになる」
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イラン最高指導者「本当に弱体化したのは誰なのか、将来明らかになる」
イラン最高指導者のハーメネイー師は22日、国内の経営者や生産者など経済活動に従事する人々と面会し、ガザ停戦合意成立について「さながら神話のようだ」と述べ、抵抗運動のイスラエルに対する勝利を称えました。
【ParsTodayイラン】ハーメネイー師はこの面会で、イランの民間経済で大きな成長やイノベーションが生まれていることを評価し、若い世代がこの成果を知って希望を得られるように、メディア対策に本腰を入れるべきだと述べました。その上で、「行政や立法は義務として民間部門を支援し、その成長を阻害するものは取り除かなければならない」と強調しました。
また、ハマスとイスラエルの停戦合意成立について、抵抗勢力が生き続けていることの証左であるとし、「米国のような巨大な戦争マシーンが人道を無視して巨大な爆弾をイスラエルに提供し、そのイスラエルが15カ月間で1万5000人の子供を殺害し、その家を破壊してきた。それでも彼らは自らの目標を達成できなかった。それはまるで神話のような出来事だ」と述べました。
その上で「米国の支援がなければ、イスラエルは最初の数週間で降伏していた」とし、「イスラエルはこの1年数カ月、あの狭いガザの地で民家や病院、モスク、教会を破壊するなどあらゆる犯罪を犯してきたが、あの醜悪なリーダー(=ネタニヤフ首相)はハマス壊滅・ハマスなきガザ統治という自ら掲げた目標を達成できなかったばかりか、交渉のテーブルにつき、ハマスの停戦条件を吞まざるを得なくなった」と述べました。
そして、ガザの抵抗について「神の善良な僕が抵抗すれば、勝利は約束される」と述べました。
ハーメネイー師はまた、地域情勢においてイランの影響力が低下したなどと言われていることについて、「本当に弱体化したのは誰なのか、将来明らかになるだろう。(かつてのイラク大統領)サダム・フセインはイランが弱体化したと考えて侵攻した(=イラン・イラク戦争)。レーガン米大統領も同じように考えてサダムを支援した。しかし彼らはその後、イランが日増しに成長している現実を目の当たりにした。神の思し召しで、当時と同じことが今回も再現するだろう」と述べました。