イラン最高指導者がイスラム諸国の大使らと会談「抵抗は預言者召命の結晶」「米は覇権主義・植民地主義大国」
(last modified Wed, 29 Jan 2025 09:54:37 GMT )
1月 29, 2025 18:54 Asia/Tokyo
  • イランの三権の長や政府高官、イスラム諸国の大使、イランの一般市民と面会する最高指導者ハーメネイー師
    イランの三権の長や政府高官、イスラム諸国の大使、イランの一般市民と面会する最高指導者ハーメネイー師

イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、「1979年のイスラム革命の勝利とともに始まった抵抗運動は、理性と信仰心を駆使してイスラム教徒、さらには非イスラム教徒の国々を覚醒させ、ガザとレバノンに対してシオニスト政権イスラエルを屈服させた」と語りました。

【ParsTodayイラン】ハーメネイー師は28日、イスラム教の預言者ムハンマドが神から預言者として指名された召命記念日(マブアス)にあたって、同国三権の長、政府関係者、イラン駐在のイスラム諸国の大使、そして一般市民らと面会し、「ムハンマドの預言者への召命は継続的かつ恒久的な出来事であり、この偉人による人間社会、特にイスラム教徒にとって最も重要な教訓は、理性と信仰を用いて思考的かつ知覚的な変革を生み出すことだ」と述べました。

そして、イラン国民、イスラム共同体(ウンマ)、そして何者にも隷属しない自由を求める世界の市民・自由民に祝辞を述べ、現代世界の出来事に対する合理的な見方が、すべての人、特に偉大なイラン・イスラム共和国の体制責任者にとって必須だとし、人類社会の略奪を狙った植民地主義的アプローチを説明し、次のように述べました。

 

「植民地主義の歴史は、『天然資源の略奪』『文化の略奪と土着の文化の破壊』『諸国民からの国民的・宗教的アイデンティティの略奪と盗用』という3つの段階を示しており、今日、世界の強力で邪悪な機関は諸国民に対してこの3段階すべてを押し付けている」

 

ムハンマド召命記念日にハーメネイー師と面会するイスラム諸国の大使ら


ハーメネイー師はまた、米国を覇権主義的・植民地主義的な権力の最前線に立つ政府、世界の金融大国の影響下にある政府だとし、「主要な金融カルテルは、諸国民のアイデンティティと利益を改変し、自らの植民地的影響力を拡大しようと日々陰謀を企てている。聖典コーランの解釈によれば、彼らはあなたたちを苦しめるもの全てを好んでいる」と述べました。

 

ハーメネイー師との面会に出席するイラン軍司令官ら


また、「米国議会の議員らが、数千人もの子供たちを殺め、四肢を切断した人物(イスラエル・ネタニヤフ首相)を称賛・激励したり、300人の乗客を乗せたイランの旅客機を撃墜した米艦船の艦長に勲章を授与したりすることは、彼らの外交上の笑顔の裏に隠された邪悪な感情、敵意、怨恨の事例であり、我々はこれらの事実に目を開く必要がある」と語りました。

 

ハーメネイー師との面会に出席するイラン政府高官・軍関係者ら


さらに、世界的な紛争・対立に対する警戒を強調するとともに、現在の抵抗の潮流をイラン・イスラム革命から生まれた預言者的な使命の結晶とし、ガザの驚くべき勝利について「この小さく限られた地域が、あらゆる兵器とアメリカの全面的な支援を備えたイスラエルを見事に屈服させた。この勝利こそが、理性と信仰を駆使して心を神に集中し、宗教的な威厳を信じた結果である」と述べました。

また、ヒズボッラーについても「ナスロッラー事務局長の殉教にもかかわらずヒズボッラーが誇り高き抵抗を見せていることは、現代における抵抗の輝かしい具現のもう一つの例である」とし、「ヒズボッラーは、抵抗がまだ終わっていないことだけでなく、場合によってはシオニスト政権イスラエルに対する抵抗がより大きな動機付けをもって続いていることを示した」としました。

 

 


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