イラン最高指導者がコーラン朗誦者との面会で語った3つの点
(last modified Mon, 03 Feb 2025 10:47:30 GMT )
2月 03, 2025 19:47 Asia/Tokyo
  • イラン最高指導者がコーラン朗誦者との面会で語った3つの点
    イラン最高指導者がコーラン朗誦者との面会で語った3つの点

イラン国内で開催された第41回国際コーラン朗誦コンテストに参加したコーラン指導者や朗誦者、暗唱者らが2日、同国最高指導者ハーメネイー師と面会しました。

【ParsTodayイラン】ハーメネイー師はこの面会で、コーランをイスラム教預言者ムハンマドによる「永遠の奇跡」と表現し、「神への本当の帰依は、あらゆる不可能を可能にする」と述べました。

この日はシーア派3代目イマーム・フセインの生誕日にあたり、ハーメネイー師はその祝辞を述べた上で、コーランと預言という奇跡が続いていることは人間社会やこの世界にとって「大きな祝福」だとしました。そして、「コーランをひもとき読誦する際、我々は預言者の偉大な奇跡と向き合っていることを忘れてはならない」と強調しました。

ハーメネイー師はその上で、コーランの文言、構成、意味などそのすべてが奇跡であるとし、「これらの奇跡が活かされれば、すべての問題は解決し、人間社会は秩序を得る」と語りました。

この記事では、この日ハーメネイー師が語った内容から3つの点を取り上げます。

 

1.神への信頼

ハーメネイー師はこの日の演説で、「タワックル(アラビア語で、神への絶対的信頼・帰依の意)」という言葉を頻繁に使いました。コーランには、神に帰依すれば神はそれだけで満足すると書かれています。ハーメネイー師は「邪な考えを一切排除して神の約束に確信を持てば、あらゆる不可能が可能になる」とし、その例として「ガザという小さな地区の人々がイスラエルや米国という強大な勢力と戦い、それに勝利すると言っても誰も信じなかったが、神の許可によりそれは実現した」と語りました。

 

2.現場主義

ハーメネイー師はもうひとつの条件として現場主義を挙げました。これについてハーメネイー師は「神はどんな事柄においても、その一部を人間に託している。神への帰依に加えて、この人間自身が実践するという条件も果たされれば、間違いなくそれは実現する」と述べました。

 

3.忍耐と奮闘の必要性

ハーメネイー師は、イラン国民とその他の国民の違いについて「米国が侵略者であり、嘘つきであり、偽善者・植民地主義者であり、人間として持つべき軸に何ら忠実でないとはっきり言える度胸を持っていることだ」とし、「イラン国民は(革命以来の)46年間、世界の抑圧勢力が立ちはだかる中、耐え忍んで努力し、このことがあらゆる分野において国が発展する要因となった」と述べました。

 


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