イラン外務省報道官「米は国際機関を攻撃」「ICCへの制裁は権力乱用も甚だしい」
2月 08, 2025 18:36 Asia/Tokyo
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イラン外務省のバガーイー報道官
イラン外務省のバガーイー報道官は自身のXで、トランプ米政権によるICC・国際刑事裁判所への制裁について「国際機関に対する米国の一方的な制裁の拡大は危険だ」と投稿しました。
【ParsTodayイラン】バガーイーイ報道官は7日、この投稿の中で「米国が国際機関(=国際刑事裁判所)に対し一方的な制裁を行使したことは、イスラエルの犯罪との共犯に当たる」として、その結果について警告するとともに、「国内法の国外適用に依存する米の行動は、今や国際機関をも標的にしている」としました。
バガーイー報道官はこの点について「イスラエルの凶悪犯罪の捜査を理由にICCへの制裁を認可することは、パレスチナの『植民地主義的な方法での絶滅』を狙ってあらゆる種類の犯罪に訴えてきたイスラエルという占領・人種差別政権と共謀・結託してきたアメリカの長い歴史にも前例のない卑劣な行為だ」としました。
バガーイー氏はその上で、米国によるICCへの制裁はイスラエルに完全な免責を与え、さらなる犯罪や世界の平和と安全を脅かす許可を与えるための、甚大な権力の乱用の実例だと指摘し、「国際社会はこの危険を認識し、それに対応すべきだ」と呼びかけました。
*トランプ米大統領は、イスラエル首相が米首都ワシントン滞在中の今月6日夜、イスラエルを支持するためICCに制裁を行使する大統領令を発令しました。
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