桃色の「黄金」の中で;イラン南部ファールス州でのダマスク・ローズ収穫の様子
May 06, 2025 17:02 Asia/Tokyo
-
桃色の「黄金」の中で;イラン南部ファールス州で行われているダマスク・ローズ収穫の心和む風景
イラン南部ファールス州メイマンド地区のバラ畑では、バラの一種・ダマスク・ローズの収穫が4月下旬から始まり、6月上旬まで続きます。
ファールス州フィールーザーバード郡メイマンド地区で行われる、古式ゆかしいバラ水採取行事は、イランの観光イベントリストに登録されています。
【ParsTodayイラン】メイマンド地区はダマスクローズの栽培および、バラ香水の生産という独自の特徴があることから、毎年この季節には庭園巡りのほか、花や香水の購入を目的に多くの旅行者がここを訪れています。

イランにおけるダマスクローズの歴史は数千年前に遡り、古代イランでは感謝の気持ちを表すためにダマスクローズの花が使われていました。

ダマスクローズは、イランの祝祭や儀式においても重要な要素となっています。

ダマスクローズはペルシアンローズとしても知られ、濃いピンクの花びらを持ち強い香りを放ちます。

ペルシアンローズの香りは豊かであるとともに複雑で、甘い香り、花のような香り、スパイシーな香りが完璧にブレンドされているとの評判がよく聞かれます。

ダマスクローズはペルシャの文化、詩、伝統において特別に位置付けられてきました。ハーフェズやサアディーなどの有名なペルシャ詩人は、美や情愛、人生のはかなさを象徴するバラやダマスクローズの花を自らの詩作の中で永遠に残しています。またこれらの詩人の詩の至る所に、バラの花から抽出されるローズウォーターが出てきます。



タグ