イラン外相が新ローマ教皇に祝辞:「宗教は不公正と好戦主義に立ち向かうべき」
(last modified Sat, 10 May 2025 08:53:05 GMT )
May 10, 2025 17:53 Asia/Tokyo
  • イランのセイイェド・アッバース・アラーグチー外相
    イランのセイイェド・アッバース・アラーグチー外相

アラーグチー・イラン外相が、新ローマ教皇レオ14世に宛ててメッセージを発信し、世界のカトリック教徒の新しい指導者として選出されたことに祝意を表明しました。

今月8日に行われた次期ローマ教皇選挙・コンクラーベの結果、ロバート・フランシス・プレボスト枢機卿(69)が故フランシスコ教皇の後継者として、第267代ローマ教皇に選出されました。

「レオ14世」の称号を選んだ新教皇は米国イリノイ州シカゴ出身で、史上初のアメリカ国籍を持つ教皇となっています。

【ParsTodayイラン国際】これに関して、アラーグチーイラン外相は、世界のカトリック教徒の新指導者となった教皇レオ14世に宛てたメッセージの中で、故フランシスコ教皇に敬意を表すとともに、「教皇の選出が正義と人間の尊厳を促進し、平和と静穏を維持する貴重な機会となるよう希望する」としました。

また、レオ14世に宛てた書簡において、「世界のカトリック教の指導者たる第267代ローマ教皇に選出されたことに心から心から祝意を表する」と述べています。

さらに、「世界がかつてないほど不公正や冷酷さ、貧困と不平等、戦争と流血に苦しんでいるこの時代において、全世界が新教皇の選出に注目しているのは、宗教や宗教的な教えが人間的・倫理的価値の維持および、人間社会における倫理退廃の蔓延防止の役割を担うことに、一般庶民の期待と希望が寄せられていることの表れである」としました。

また、故フランシスコ教皇の冥福を祈るとともに、「我々は、貴殿がカトリック教信者の指導者として選出されたことが、精神性、倫理、正義、そして人間の尊厳の向上、宗教、民族、諸国民間の寛容と許し合いの拡大、さらには平和と静穏の維持の貴重な機会となることを祈り、またこれをこれを心から切望する次第である」と語っています。

そして最後に「イラン・イスラム共和国は、宗教の教えを活用しての全世界での倫理の促進、人権と人間の尊厳の保護という原則的なアプローチの枠組みの中で従来通り、バチカン・ローマ法王庁との関係の深化・強化に努力しており、宗教間の対話の促進、世界の平和と安全の実現、暴力や抑圧、不公正や迫害への対処に向け全力を尽くしている。この点に関して、我々は、バチカンとのあらゆる協議、相互成長、協力に応じる用意がある」と結びました。

 

 


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