イランはアメリカ式の協議を拒否
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ホワイトハウスから見た協議の意味は「無条件降伏」
イラン外務省報道官が、「米国とシオニスト政権イスラエルの行動は外交を破壊した」と語りました。
イラン外務省のイスマーイール・バガーイー報道官は、30日月曜に公開されたロシアのニュース局・ロシアトゥデイのインタビューで「他国の高官や指導者に対して侮辱的で無礼な口調で話すことは極めて不快であり、容認できない」とした上で、「このような行為が米国やその高官の信頼性を生み出すことは決してなく、全く容認できない」と述べています。
【ParsTodayイラン】バガーイー報道官は「我々は交渉の真っ最中で、米国の代表者と会談することになっていた。だが、そこで米国の支援とゴーサインを得たシオニスト政権イスラエルが突如、オマーン首都マスカットで開催予定だった第6回目交渉のわずか2日前にイランを軍事攻撃した」とコメントしました。
また「イランは一度も交渉のテーブルを離れたことはない」とし、「我々は常に外交を支持してきたが、米国とイスラエルの行動は外交を破壊した。これはまさに外交に対する裏切り以外の何物でもない」と語っています。
無条件降伏は協議にあらず
こうした状況の中、イランのイールヴァーニー国連大使は29日日曜、米CBSニュースのインタビューで、イラン・イスラエル間の紛争の外交的解決を求めるトランプ米国大統領の圧力をイランが未だ受け入れていない理由について問われ、「無条件降伏は協議ではない。これは、彼らの政策を我々に強制しているに過ぎない」とし、さらに「相手側に交渉の用意があるなら、我々も用意がある。しかし、彼らが自らの条件を押し付けるつもりなら、彼らとの交渉は不可能だ」と付け加えました。
イラン外務次官:「米国側との面会の予定はない」
イラン国会・国家安全保障・外交政策委員会に出席した同国のタフテラヴァーンチー外務次官は、イラン・米国間の交渉時期に関する米国当局者の主張について、「提起されている問題に関して約束はなされておらず、彼らの主張は真実ではない」と述べました。