IRIB国際放送が声明:「故イエメン情報相は1つの国民の自由意志を代弁」
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殉教したイエメンのサイエド・ハシェム・シャラフディン情報大臣
イラン・イスラム共和国国際放送が、イエメンのセイエド・ハシェム・シャラフディン情報相の殉教を非難する声明を発表し、「これは真実の声に対するシオニスト政権イスラエルによる明らかな犯罪である」との見解を示しました。
イエメン首都サヌアを本拠地とする同国の救国政府は先月30日の声明で、先月28日にイスラエル軍による攻撃でイエメンの首相と閣僚数名が殉教したと伝えました。
【ParsToday西アジア】イエメン政府高官会議に対する今回のイスラエル軍の攻撃でイエメンのシャラフッディン情報相が殉教したことを受け、イラン国際放送は以下の声明を発表しています;
慈悲深く慈愛あまねき神の御名において
空を見上げると、また1つ明星が落ちた。だが、イエメンの大地は、彼の血潮の輝きとともに、かつてないほど燦然と輝いている。イエメンにおいては、大地の一片が地球上の人々の間で名誉と尊厳の空にその名を轟かせ、抵抗の歴史における勇敢な人々の揺りかごなのである。
イエメンの真の申し子、真実の守護者、そして被抑圧民の声の旗手であるサイエド・ハシェム・シャラフッディン氏は、今や永遠の殉教者に名を連ねた。彼は自らの輝かしい生涯を通して、メディアによる聖なる戦いの分野で「ペン」を「武器」として用いた。彼はシオニズムの虚偽と歪曲の兵器庫、そして抑圧と侵略を支持する輩との真っ向勝負に挑み、最期の時まで、啓発の砦を放棄することはなかった。児童虐殺と抑圧を繰り返すシオニスト政権は、盲目的で卑怯な侵略行為によりイエメン政府の高官諸氏を標的に直接攻撃した。
銃弾はイエメン首相と8人の閣僚らの身体を狙ったが、彼らの思想や理想には決して及ばなかった。サイエド・ハシェム氏はイエメン政府の情報大臣であったとともに、同国民の自由意志を高らかに代弁する声でもあった。彼の名は史実を探究する人々とつながり、また彼の遺産は、幾世代にもわたる人々を暗黒の闇から光明へと導く覚醒の灯火である。
IRIBイラン・イスラム共和国国際放送はこの戦争犯罪および、あらゆる人道条約への露骨な違反を強く非難するとともに、国際機関、人権団体、自由なるメディアに対し「このような流血を前に沈黙を決め込むことは犯罪への共謀の明確な例である」と警告する次第である。
IRIB国際放送は声明において「不屈の精神と信仰の地、イエメンは廃墟の上に立ち上がるだろう。サイエド・ハシェム・シャラフッディン氏のごとき殉教者らの清浄なる血潮からは、より多くの抵抗の花が開くであろう。イスラム共同体、そして何物にも隷属しない自由なる世界市民はこの流血を忘れることなく、それを自由への道を歩み続ける旗印として掲げるだろう」と強調した。
神の導きに従う人々に平安あれ
IRIBイランイスラム共和国国際放送