イラン大統領:「我が国とイラクという兄弟国を地理的な境界線で隔てることは不可能」
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ペゼシュキヤーン・イラン大統領が、同国と隣国イラクの関係は深く、宗教的、文化的なつながりに根ざしているとし、「地理的な国境によってこの2つの兄弟国が引き裂かれることは決してない」と強調しました。
(last modified 2025-09-09T10:32:26+00:00 )
9月 08, 2025 19:40 Asia/Tokyo
  • イラク政治組織「国民の知恵運動」の指導者ハキム師と会談するペゼシュキヤーン大統領
    イラク政治組織「国民の知恵運動」の指導者ハキム師と会談するペゼシュキヤーン大統領

ペゼシュキヤーン・イラン大統領が、同国と隣国イラクの関係は深く、宗教的、文化的なつながりに根ざしているとし、「地理的な国境によってこの2つの兄弟国が引き裂かれることは決してない」と強調しました。

ペゼシュキヤーン大統領は、イラクの政治組織「国民の知恵運動」の指導者セイェド・アマル・アル・ハキム師とテヘランで会談し、イスラムの預言者ムハンマド及び、その末裔の1人たるシーア派6代目イマーム・サーデグの生誕、そしてイスラム団結週間の到来に祝意を示すとともに、イスラム諸国間の連帯の必要性を強調し、「あらゆる分野におけるイスラム諸国間の継続的な団結と協力は発展と進歩への道を切り開くとともに、いかなる勢力も我々に制裁を行使し粉砕することはできなくなるだろう」と語っています。

【ParsTodayイラン】ペゼシュキヤーン大統領はこの会談で、イスラム共同体で内分裂を煽る問題を徹底的に回避する必要があるとし、これを極めて重要かつ否定できない問題だとした上で、「イスラム共同体の敵は、自らの邪悪な目的を達成しようと、分裂を招く問題を起こすことでイスラム教徒間に不和対立を生み出そうとしている。したがって、我々はこうした陰謀に対し非常に警戒しなければならない」と述べました。

また、イスラム諸国間の関係改革と強化こそが、イスラム教徒のコミュニティの成長と繁栄の保証であるとし、「今日、シオニスト政権イスラエルはイスラム諸国間に分裂を引き起こし、資源を略奪するという犯罪において、アメリカとその同盟国の手先として機能しており、イスラム共同体の共通の敵である。イスラム共同体が団結し結束すれば、この権力強奪政権は、統一された共同体の偉大さに対抗できないだろう」としています。

さらに、最近の出来事におけるガザの被抑圧民の不屈の精神と偉大なイラン国民の勇敢な抵抗を、戦闘機や爆弾、ミサイルを含むいかなる軍事力をもってしても打ち負かせない強い団結、共感、誠実さの明確な証拠である、としました。

そして、イラクで近々行われる重要な選挙についても言及し、「民族や宗教の潮流に関わらず政治的統一と結束を維持することがイラクを強化し、最終的にはイスラム共同体の向上につながる」と語りました。

一方、ハキム師もこの会談でペゼシュキヤーン大統領との会談を喜ばしいものだとし、最近の対イスラエル12日間戦争におけるイラン国民の勇敢さを称賛するとともに、「イラン国民はその比類なき輝きによって、イスラム諸国だけでなく、世界の全ての自由なる諸国民の称賛を呼び起こした」と述べています。

ハキム師はまた、先の対イスラエル12日間戦争の顕著な特徴として、戦場を指揮するイランイスラム革命最高指導者ハーメネイー師の威厳ある存在、国民の間におけるイラン大統領を含む高官らの存在感、軍の権威、そしてイラン国民の模範的な団結を列挙し、「イランはイスラム共同体全体に栄誉と権威をもたらし、イスラム教徒の諸国民の間におけるイラン国民の位置づけを高めた」とコメントしました。

 

 


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