イラン・IAEAが新たな協力枠組みで合意
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イランのアラーグチー外相(右)とIAEAのグロッシ事務局長(左)
イランのアラーグチー外相と国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は9日、エジプト・カイロで会談し、両者の新たな協力枠組みに関する合意文書に署名しました。
【ParsTodayイラン】アラーグチー外相は9日、訪問先のエジプトで、エジプトのアブドルアティ外相とIAEAのグロッシ事務局長との三者会談を行い、その後、グロッシ事務局長と約2時間にわたる非公開の会談を行いました。そして、シシ大統領の会談を挟み、イランとIAEAの新たな協力枠組みに関する合意文書に署名しました。
イランの核平和利用の権利は保証
アラーグチー外相は合同記者会見で次のように述べました。
「今日、我々はイランの核施設に対する違法な行為による状況の変化を踏まえ、イランの保障措置義務の履行方法に関する最終的な合意に達した」
「合意された実務的な措置は、イラン議会が可決した法律に完全に適合しており、イランの懸念に対応し、協力継続の枠組みを提供している。我々が行ったことは、イランの核エネルギーの平和的利用に対する正当な権利を保証すると同時に、合意された枠組みのもとでIAEAとの協力を維持するものだ。この協定は、イランの特別な安全保障上の状況とIAEAの技術的要件の双方を反映した実務的な協力の仕組みを確立している」
アラーグチー外相はまた、カタールでのイスラエルによるテロ行為および侵略行為を非難し、「パレスチナ国民と、イスラエルによって主権および領土が侵害されたカタールに対し、全面的な連帯を表明する」としました。
IAEA事務局長「イランとの合意は正しい道への一歩」
IAEAのグロッシ事務局長も、イランとの技術的査察再開に関する合意について「これは外交と安定への扉を開く正しい道への一歩だ」と述べました。
イランとIAEAの協力は、米・イスラエルによるイランの平和的核施設への違法な攻撃を受けて一時停止していました。