イラン外務省報道官;「欧州が西アジア情勢に干渉してもこの大陸の内政問題は解決されず」
-
イラン外務省のイスマーイール・バガーイー報道官
バガーイー・イラン外務省報道官が、GCCペルシャ湾岸協力会議とEU欧州連合の外相会議の共同声明で提起された、干渉主義的な事実無根の主張を全面的に否定しました。
バガーイー報道官は7日火曜、GCCとEUの外相会合の共同声明で提起された干渉主義的で事実無根の主張を完全に否定しています。件の声明には、ペルシャ湾に浮かぶイラン領の大トゥンブ島、小トゥンブ島、及びアブー・ムーサー島に関するUAEアラブ首長国連邦の繰り返しの主張や、イランの防衛問題および核問題への不当な干渉が含まれています。また、ペルシャ湾地域の問題への、破壊的で分裂を助長する一部の欧州諸国の干渉に警告を発しました。
【ParsTodayイラン】バガーイー報道官はまた、イランの不可分の領土の一部である大トゥンブ島、小トゥンブ島、アブームーサー島に対する同国の揺るぎない恒久的な主権を強調し、「政治的な声明の中で根拠のない主張を繰り返すことは法的価値がなく、地理的現実や歴史的事実を変えるものではない」と語っています。
さらに、イラン外務省本庁および欧州駐在のイラン外交使節団との連絡において、域内問題に対する域外勢力の悪意ある干渉や不当な領土主張の煽動を非難してきた在欧イラン人を含むすべてのイラン国民に対し、謝意を示しました。そして、ペルシャ湾南岸の近隣諸国に対し、イランの領土保全に対する旧態依然とした主張の繰り返しや、第三者による破壊的な介入の御膳立てではなく、地域諸国間の相互信頼の強化、友好関係の拡大、そして地域の平和と安定に対する最大の脅威たるシオニスト政権イスラエルへの対抗に注力するよう勧告しています。
続けて、地域で唯一の核兵器保有政権であるイスラエルの大量虐殺政権への全面的支持に加え、EU全体に自国の政治的利益と目標を押し付けるという、独仏を含めた一部のEU加盟国の扇動的な行動を非難し、「ペルシャ湾とオマーン海の情勢へのEUの不適切な介入はアジア大陸の内部紛争や問題の解決にはつながらず、イランとペルシャ湾地域全体に対するEUの欺瞞的かつ分裂狙いの政策を示すだけである」と指摘しました。
バガーイー報道官は最後に、JCPOA包括的共同行動計画(通称;対イラン核合意)の署名国である欧州3カ国(英独仏)がとった、不十分で独立性に欠け悪意に満ちた行動を想起するとともに、「それは最終的に、JCPOAの紛争解決メカニズム(対イラン制裁を再発動させるシステム)を悪用し、失効した国連安保理決議を復活させた。さらに、現状の原因を作った当事者が、今や自らを告訴者の立場に置いていることは破廉恥も甚だしい」と結んでいます。