イラン、スナップバックを認めず;「制裁への対抗には客観主義と国内経済の強化が必要」
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イラン外務省経済外交担当次官が、制裁への対処における客観主義を強調し、同国として制裁の自動的復活(スナップバック)という主張を認めない旨を表明しました。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
10月 20, 2025 17:05 Asia/Tokyo
  • イラン外務省のハミード・ガンバリー経済外交担当次官
    イラン外務省のハミード・ガンバリー経済外交担当次官

イラン外務省経済外交担当次官が、制裁への対処における客観主義を強調し、同国として制裁の自動的復活(スナップバック)という主張を認めない旨を表明しました。

ハミード・ガンバリー経済外交担当外務次官は、イランの公式政策が制裁の否定ではなく、制裁の影響の軽減に向けた積極的な対決と交渉に重点を置いていることを明らかにしています。

【ParsTodayイラン】イラン学生イスナー通信によりますと、ガンバリー次官は「制裁が貿易や国民生活に与える影響を軽減すべく多大な努力がなされてきたものの、この問題を現実的に捉え、相手側が作り出す恐怖に満ちた雰囲気を打ち破ることが重要だ」と語りました。

また、スナップバックという法的メカニズムに関して、「制裁の自動的な復活は国連安保理の決定によってのみ可能であり、イラン側はこの問題を追及している」と述べています。

さらに「イランの貿易と国際関係の構造は現在異なり、制裁は過去ほど奏功しないだろうと」とし、「メディアによる恐怖感の創出は経済に影響を及ぼす心理的制裁の手段の1つである」と警告しました。

そして最後に「国内経済の強化と生産・貿易能力の強化がイランの交渉成功の鍵であり、国民生活が長期にわたる交渉プロセスの待ちぼうけを食い遅滞するようなことがあってはならない」と結びました。

 

 


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