イラン外相:「カスピ海はペルシャ湾と同程度重要であり、外交政策の優先事項は地域協力の発展」
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北部ラシュトで行われた第1回カスピ海諸国州知事会合の開会式で演説するアラーグチー・イラン外相
アラーグチー・イラン外相が同国の外交政策における主要な優先事項として、カスピ海沿岸諸国との多国間関係の拡大および同地域の経済、エネルギー、観光の潜在力の活用を挙げました。
セイイェド・アッバース・アラーグチー外相は、イラン北部ギーラーン州中心都市ラシュトで行われた第1回カスピ海沿岸諸国州知事会合の開会式で、カスピ海流域をペルシャ湾と同等に重要な地域だとし、「この地域には非常に重要な問題が存在しており、カスピ海沿岸諸国は共通の利益と懸念を認識し、長年にわたり協力関係を築いてきた」と語っています。
【ParsTodayイラン】イラン外務省の発表によりますと、アラーグチー外相はイランの外交政策において近隣諸国が優先されていることを強調し、「政治、経済、社会、文化、安全保障分野での近隣諸国との関係拡大に向けた広範な計画があり、この方針に沿った外交活動が活発に行われている」と述べました。
また、カスピ海に面したギーラーン州、マーザンダラーン州、ゴレスターン州といったイラン北部諸州の回廊、輸送ルート、観光面での可能性に言及し、「これらの地域がカスピ海諸国にとっての観光目的地にもなるよう期待する」とコメントしました。
さらに、イランとロシアの関係を戦略的なものだとし、両国間の20か年長期協力協定に触れ、イラン当局者によるカスピ海沿岸諸国への最近および今後の訪問は政治的、経済的交流の兆候であるとしています。
「カスピ海、友情と地域発展の架け橋」をテーマとするカスピ海沿岸諸国の州知事による第1回会合は、ギーラーン州ラシュトにて18日火曜、国外の9地域およびイラン国内5州からの代表団の参加のもとに開幕しました。
2日間にわたるこの会合にはロシア、アゼルバイジャン、カザフスタン、トルクメニスタンの代表者や、経済、貿易、環境の高官らが出席しています。

