イランの重水40トンのロシアへの売却契約がまもなく締結
(last modified Sat, 23 Jul 2016 11:01:31 GMT )
7月 23, 2016 20:01 Asia/Tokyo
  • イランの重水40トンのロシアへの売却契約がまもなく締結

イラン原子力庁のサーレヒー長官が、近い将来、ロシアへの重水40トンの売却契約が締結される、としました。

サーレヒー長官はIRIB通信のインタビューでさらに、ヨーロッパの大企業はイランの重水の購入を求めている、とし、「ヨーロッパの2カ国に対する10トンから15トンの2つの重水の提供に関して協議が行われている」と述べました。

サーレヒー長官はさらに、核融合の利点とそれに対する人類社会の必要性について明示し、「フランスで実施されているこのプロジェクトの実行後最初の実験は2020年までに行われる予定だったが、一部の遅れにより、それは5年先に延期され、その中ではおよそ500メガワットのエネルギーが核融合によって生産されることになっている」としました。

また、イランの若い世代が核活動において自給自足を実現し、自負心を有していることについて触れ、「この計画は30年から40年後、商業化の段階に達する。このプロジェクトに加わるために現在の機会を利用し、30年以内に他国に頼らず、イランで核融合原発を作ることができるようにすべきだ」と語りました。

さらに、核融合の分野での協力に向けたフランスとの合意を明らかにし、「数日前より、フランスから核溶解の専門家6人がイランを訪問し、原子力庁で意見交換や施設の検討などを行っており、国内の専門家による用意の向上と施設の利用によりイランは核融合分野に入ろうとしている」と語りました。