イラン大統領;「今年はこれまで以上に、団結を示すノウルーズが必要」【動画あり】
ペゼシュキヤーン・イラン大統領が「今年はこれまで以上に、イラン文化圏の春の新年・ノウルーズが必要だ。それは、世界に団結を示すノウルーズである」と語りました。
マスウード・ペゼシュキヤーン大統領はノウルーズを迎えてメッセージにおいて「我々は今年、これまで以上にノウルーズを必要としている。ノウルーズは世界に団結を示すものであり、我々の文化と国、そして我々の生活における新たな始まりである」と述べています。
続けて「まず最初に、先代イスラム革命最高指導者および、わが国の奉仕者諸氏の殉教に対し、イランの親愛なる高潔な国民の皆様に心から哀悼の意を表する」としました。
また「年始に当たり我々が必ず唱える祈祷は、我々が置かれている現状をさらに良好な状態へと改善し、我々の心を神の道へと向けてくださるよう全知全能の神に願うものである」と語っています。
さらに「今年は、2つの喜ばしい出来事が重なった。一つはノウルーズ、もう1つはイスラム教徒の断食明けを祝うイード・アル=フィトルである。ノウルーズは、わが国において数世紀、数千年にもわたり、我々の文化と信仰における新たな始まりを象徴してきた」と述べました。
そして「我々はあらゆる怨恨や憎悪、不和対立を止めねばならない。特に今年は例年以上に、我々の文化における団結、結束、そして国民の調和を示すノウルーズが必要となっている」とコメントしています。
加えて「怨恨を手放し、複雑な感情や劣等感・嫉妬を断ち切り、手を取り合い、この怒涛と危機の中でイランを誇りある国にするためにそうする必要がある。また、断食明けの祝祭イード・アル=フィトルは、1ヶ月間にわたり我執を捨て去った後に得られた自己改善を祝う祭りである」と語りました。
続けて「我々はイスラム諸国と対立するつもりは全くなく、イスラム諸国との紛争や戦争など望んでいない。彼らは我々の同胞であり、今回発生したこの紛争は、このようなやり方と行動で我々の社会、そして我々イスラム教徒の間で問題を引き起こしている、裏切り者という敵によるものに他ならない」と述べています。
また「聖なるラマザーン月に、彼らは何の理由も論理もなく、我々の敬愛する最高指導者や我々の司令官、閣僚を殉教に至らしめた。そして一切の理由も論理もなしに、人権や人道について語る人々をも殉教に追いやった」としました。
さらに「168人もの罪のない児童が学校で命を落とした。彼らの通学用背負いカバンには、生きたいと願っていた希望と夢が詰まっていた。かの子供たちは人間性を体現しているとともに、我々に人権を雄弁に物語っている」と語っています。
そして「我々は人類に奉仕し、困窮する人や病人への支援を信条としている。しかし、世の中では、敵の文言や行動、そして声高に叫ぶスローガンによって、あたかも我々が罪人であるかのように吹聴されている」と述べました。
加えて「我々は決して核兵器を求めたことはなかったし、先代最高指導者アリー・ハーメネイー師は我々は防衛評議会のメンバーや司令官らと共に訪問した際、核兵器はイスラム法で禁忌とされていると断言していた。イラン現体制の当局者は誰も、大量破壊兵器である核兵器の開発に着手したり、その方向へ流れを加速させたりすることはできない」としています。
続けて「しかし、アメリカとその大統領は、我々が核兵器を保有しており、核兵器開発を進めようと目論んでいた、集団殺戮の現実を展開しようとしていたなどと世界に吹聴している。誠に遺憾ながら、世界のメディアは嘘を受け入れ、それに基づいて報道している」と語りました。
また「我々は、地域を混乱させた者たちと戦いたいのだ。彼らは、我々の愛する最高指導者や指揮官らが殉教すれば、国が崩壊するなどと思い込んでいた」と述べています。
さらに「戦争の只中で、我らの戦士らが戦い、そして今もなお力強く不屈の精神で国を守り続けている時、我らが愛する国民は類まれな光景を創出した。国が戦争に突入した20日間も、断食する人々は一日たりとも街を離れなかった。それは多くの人にとって信じがたい光景だった」としました。
そして「米国大統領は、これらがAI人工知能であり、記者を派遣して、動き回り叫び声を上げているこの『AI』がどのように人類、権利、国民、そして領土保全を守っているのかを自分たちの目で見させたが良いだろう、などと述べていた」と語っています。
加えて「彼らは、国家と国土を守るために怒涛の如く立ち上がったこの国の国民であり、我々は彼らに感謝している」と述べました。
続けて「民兵組織バスィージの隊員と警察は、活動拠点や居住地の多くが破壊されたにもかかわらず、人々の安全を守るために尽力し、その存在は稀有で称賛に値するものだった。私は彼らに心から謝意を表したい。また、モスクで活動する人々や、路上でボランティアとして活動する人々による支援にも感謝せねばならない」としています。
また「我が国の政府はこの期間中もサービスの提供を停止せず、また職務を怠らないよう最善を尽くしてきた。海外在住のイラン国民諸氏におかれても、この新年を機にわだかまりを解消し、団結と結束をもってイランの栄光のためにご尽力いただくよう願う次第である」と語りました。
さらに「我が国の親愛なる近隣・周辺諸国に対しては、あなた方は我々の同胞であると申し述べたい。我々の関係においていかなる問題や不和が生じたとしても、神がこれらの対立を解消してくださるよう祈願する。我々は、親愛なるあなた方とあらゆる問題を解決する用意がある」と述べています。
そして「我々の提案は、地域に平和と平穏をもたらすべく、西アジアのすべてのイスラム諸国で構成される安全保障体制の構築および、地域の平和、安全、安定を保障することである」としました。
加えて「地域に地域外の国の駐留は不要である。我々はイスラム諸国との協力により『西アジア・イスラム評議会』を設立し、その枠組みの中で安全保障、経済、文化、政治の関係を規制することができる」と語っています。
続けて「我々には互いに反目し合い相争ったり、またいかなる口実であれ敵が仕掛けた罠に陥る権利もない。我々は世界に対し、地域における混乱を望んでおらず、いずれの国も自国の防衛目的で武器弾薬を集め、いつ自国領土が攻撃されるかどうかを待たねばならないような事態は望んでいないと断言する」と述べました。
そしてこのほかにも「我々はいかなる形であれ他国に内政干渉するつもりはない。また、地域の安全と平和が乱されて欲しくないと考えている。我々は互いに協力し合い、手を取り合って、この問題を自力で解決できる。地域諸国に対するメッセージは、メディアを通じてイランが混乱の原因であると国民に吹聴するのではなく、シオニスト政権イスラエルが地域の混乱、不安、虐殺、テロ、破壊行為を引き起こしているという事実を信じ、認識する方が得策だということである」としています。ペゼシュキヤーン大統領は最後に「親愛なるイラン国民の皆様へ。我々は共感と協力によって、イランを築き上げ、国民に尊厳と誇りをもたらすことができると確信している。また、我々は平和と友好を通じて、近隣諸国と共に地域を平和、発展、そして経済的繁栄へと導いていく。我々は共に、そして近隣諸国と共に、地域の安全と健康を実現できる」と結びました。

