8月 21, 2016 15:45 Asia/Tokyo

ウルミエ湖は、イラン北西部の西アーザルバーイジャーン州にあります。

ウルミエ湖はイラン国内で最大の、世界で2番目に大きな塩湖です。

この湖の水の塩分濃度は非常に高く、主にザリーネ川、スィーミーネ川などの川が注ぎ込んでいます。この湖は西アジア最大の湖です。

ウルミエ湖

 

生態系の多様性

ウルミエ湖は、イラン北部のアンザリー湿原に次いで、野生動物の生息地として興味深い場所とされています。現在、27種の哺乳類と212種の鳥類、41種の爬虫類、7種の両生類、26種の魚類がこの湖の生態系を構成しています。ウルミエ湖には100以上の小さな島があり、これらの島はフラミンゴ、ペリカン、ヘラサギ、コウノトリ、白鳥などが飛来する場所となっています。

フラミンゴ

 

 

ヘラサギ
イランダマジカ

 

 

ウルミエ湖の水の塩分濃度は海水の2倍です。このため、甲殻類以外の魚や軟体動物は、この中にはすんでいません。また、この湖の水が凍結することはありません。

この湖には、在来種としてエビのような姿をしたアルテミアが生息していることが指摘できます。このアルテミアは、フラミンゴなどの水鳥の主要な餌とみなされています。

アルテミア
アルテミア

 

ウルミエ湖の泥は黒く、塩素分を含んでおり、リウマチや変形性関節症を治療する特性があります。また、この湖は水泳や水上スキーなどのスポーツを行うのにも適しています。

ウルミエ湖沿岸での泥による治療

 

ウルミエ湖での水泳

 

残念ながら、近年、ウルミエ湖に注ぎ込む水の量が減少し、またこの地域の地下水を無制限に汲み取っていることから、水が干上がる危険に瀕しています。

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