イラン原子力庁長官、「重水の売却は核合意に基づいた責務」
(last modified Sun, 11 Sep 2016 08:38:34 GMT )
9月 11, 2016 17:38 Asia/Tokyo
  • イラン原子力庁長官、「重水の売却は核合意に基づいた責務」

イラン原子力庁のサーレヒー長官が、「核合意の包括的共同行動計画の中で、イランにおける重水の生産と備蓄が義務とされている」と語りました。

サーレヒー長官は、10日土曜夜、イランの第2チャンネルのインタビュー番組で、イランの重水の備蓄枠は130トンに定められているとして、「核合意では、イラン産重水の130トンを上回る余剰分は、もし引き取り手がいなければ、備蓄されることになるとされている」と述べました。

サーレヒー長官はまた、「イラン産の重水をアメリカに売却するという話が出たとき、イランはこの重水の所有権を維持するよう、また、アメリカの信用のために備蓄目的で重水をオマーンに移送した」としました。

さらに、オマーンに移送された重水の量はおよそ70トンで、近い将来、その残りはロシアに移送されるとして、「核合意において、イランは重水を売りに出すことが責務とされている」としました。

サーレヒー長官は、フォルド核施設の周辺にS300ミサイルシステムを配備することは、重要なメッセージだとして、「フォルド核施設はイランの核技術の象徴であり、このため、十分な防衛力を持つのは当然だ」と語りました。